ヤングケアラー

デジタル大辞泉 「ヤングケアラー」の意味・読み・例文・類語

ヤング‐ケアラー(young carer)

家族介護看病世話などを、大人と同程度の負担で、長期間、日常的に行っている子供若者ケアラー
[補説]法律などによる定義はないが、一般には「年齢に見合わない重い責任をもって家族の介護や世話などを担い、自身成長教育支障をきたしている18歳未満の人」をさす。

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共同通信ニュース用語解説 「ヤングケアラー」の解説

ヤングケアラー

手伝いの範囲を超え、本来は大人が担うべき家事や家族の世話を日常的に行う子どものこと。病気障害がある家族の介護・介助や、日本語が苦手な家族の通訳などに従事しており、学業友人関係への支障が懸念されている。通訳者の派遣事業を行う自治体は、長野県以外に大阪市や浜松市など複数あるとされる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤングケアラー」の意味・わかりやすい解説

ヤングケアラー

本来大人が担うと想定される家事や家族の世話などを日常的に行なっている 18歳未満の子供。法令上の定義はないが,多くは親や祖父母,きょうだいといった家庭内に介護や看病,手厚い世話を必要とする者がいる場合に,大人なみの責任を引き受けてそのサポートや関連作業にあたる子供をさす。本来子供が享受できるはずである,勉強やクラブ活動に打ち込む時間や友人らと他愛なく過ごす時間,将来についてあれこれ考える時間が奪われるため,大きなストレスとなり,学業や就職,友人とのコミュニケーションなどに深刻な影響を及ぼすケースも少なくない。
2021年4月に厚生労働省が公表した調査結果によると,公立中学校2年生の 5.7%(約 17人に一人),公立の全日制高校2年生の 4.1%(約 24人に一人)がヤングケアラーに該当することがわかった。2022年4月には,小学校6年生の 6.5%(約 15人に一人),大学3年生の 6.2%(約 16人に一人)がヤングケアラーであるとの調査結果も発表された。さらに,子供たち自身にヤングケアラーであるとの自覚が少ないことも明らかになった。家庭内のことであるため問題が表面化しにくく,見過ごされやすいため,正確な実態の把握や早期発見・対策を講じることが求められている。

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