クロンダイク(読み)くろんだいく(英語表記)Klondike

翻訳|Klondike

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロンダイク」の意味・わかりやすい解説

クロンダイク
Klondike

カードのひとり遊びの一種最初の1枚を表向きに残りを裏向きに横に7枚並べる。次に2列目から最初の1枚を表に,残りを裏にして少し下にずらせて重ねながら6枚並べる。以下同様に最初の1枚を表に残りを裏にして1枚ずつ減らして並べていく。表向きのカードにAがあれば,それを配列上部に出す。このAには同じマーク (♡なら ♡) の2,3,4と順に出せる。配列のところには色を互い違いに数が少なくなるようにそろえていく (例:♡J,♣10,♡9,♠8) 。動かせなくなったら残りの手持ちのカードを1枚ずつ開き,利用できるカードを使うことができる。こうしてすべてのカードにつながるか,連続札として出せたら完成したことになる。

クロンダイク
Klondike

カナダ,ユーコン准州の一地域。西はアラスカに接し,南はユーコン川の支流クロンダイク川付近まで広がるツンドラ地帯。 1896年,ドーソン南東のクロンダイク川,インディアン川の流域で豊富な金を含む礫層が発見されてゴールド・ラッシュとなり,全世界から人々が殺到し,1900年には人口3万,年産 2200万ドルに達した。そののち産額は徐々に減り,一時1万人以上だったドーソンの人口も 1000人以下となった。最近では,大規模な機械を用いた浚渫,水圧による採鉱方法が行われており,中央部のケノ丘陵の銀,鉛資源が有望視されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「クロンダイク」の意味・わかりやすい解説

クロンダイク
くろんだいく
Klondike

カナダ、ユーコン・テリトリー中西部、ユーコン川支流クロンダイク川両岸一帯の地区名。面積約2000平方キロメートル。中心は金の産地で有名なドーソン市である。1884年スチュアート川での砂金の発見が始まりで、96年ドーソン南東5キロメートルにあるボナンザ・クリークで砂金が採取されると、3年間に3万人以上が殺到し、ゴールド・ラッシュとなる。1900年の2200万ドルの産金額をピークにその後急激に衰退した。

[山下脩二]

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