ラセレナ(読み)らせれな(英語表記)La Serena

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラセレナ」の意味・わかりやすい解説

ラセレナ
La Serena

チリ中北部の都市。首都サンチアゴ北北西約 400km,太平洋に注ぐエルキ川の河口部南岸,コキンボ湾を見おろす段丘上にあり,西に外港コキンボがある。 1543年頃エルキ川北岸にスペイン人によって建設,49年先住民であるインディオとの抗争により破壊され,翌年南岸の現在地に再建された。植民地時代は宗教中心地として発展。現在農牧地帯の中心地で,果実,大麦,花卉,家畜,酪農製品などを集散,加工する。市街は 1922年の地震で大きな被害を受けたが,大聖堂をはじめとする多数の聖堂,修道院など植民地時代の古い建築物が残っており,また近くに美しい海岸があることから,観光・保養地として知られる。鉄道,道路,空路によりサンチアゴと直接結ばれる。人口 10万 5594 (1992推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラセレナ」の意味・わかりやすい解説

ラ・セレナ
らせれな
La Serena

南アメリカ、チリ中央部の第4地域(コキンボ)の首都。人口15万9361(2002国勢調査速報値)。エルキ川の河口に位置し、周辺の灌漑(かんがい)農業地帯の産物集散地となっている。とくにエルキ川渓谷のピスコブドウでつくる蒸留酒)が有名。1543年に建設され、古いヨーロッパ風の建築物が残っている。また海岸地帯は保養地である。サンティアゴから鉄道、道路が通じ、夏は観光客でにぎわう。1818年ここでチリの独立が宣言された。西13キロメートルにコキンボ港がある。

[細野昭雄]

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