リューネブルク(読み)りゅーねぶるく(英語表記)Lüneburg

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リューネブルク」の意味・わかりやすい解説

リューネブルク
Lüneburg

ドイツ北西部,ニーダーザクセン州の都市。ハンブルク南東約 40km,リューネブルガーハイデの北東端にあり,同地方の中心都市。 956年にその名が現れ,1247年に都市権を獲得。 14世紀にはハンザ同盟一員として繁栄した。イルメナウ川にのぞむ,道路,鉄道の結節点で,岩塩鉱床があり,10世紀以来製塩業の中心地として知られたが,1980年製塩は中止。化学,木工などの工業があり,砂糖,穀物石炭などの集散地でもある。市街は戦災を免れたため,ドイツ北西部に典型的な煉瓦造ゴシック様式による建物が残され,市庁舎 (13~18世紀) ,聖ニコラウス聖堂,古い家並みで囲まれた方形のアムザンデ広場,領主宮殿 (1693~96) ,付近の温泉などが観光客を集めている。人口6万 1870 (1991推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「リューネブルク」の意味・わかりやすい解説

リューネブルク
りゅーねぶるく
Lüneburg

ドイツ北部、ニーダーザクセン州リューネブルク県の県都。人口6万7400(2000)。ハンブルク南東約50キロメートル、やせた旧期氷堆石(ひょうたいせき)丘リューネブルガー・ハイデの北縁に位置する。中世以来、塩泉を利用する製塩の町で、17世紀までリューベック経由でバルト海方面に塩を供給して繁栄した。13~18世紀の市庁舎や民家など、れんが造の北ドイツ・ゴシック様式やルネサンス様式建造物が多く、往時の繁栄をしのばせる。

[齋藤光格]

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