ルナリア(読み)るなりあ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ルナリア」の意味・わかりやすい解説

ルナリア
るなりあ
[学] Lunaria annua L.

アブラナ科(APG分類:アブラナ科)の二年草。和名ゴウダソウ(合田草)、ギンセンソウ(銀扇草)ともいう。ヨーロッパ原産。日本へは1901年(明治34)合田(ごうだ)清がパリから種子を持ち帰り、栽培したのが最初で、ゴウダソウといわれる。草丈0.4~1メートル。茎は上部で分枝し、5月に藤(ふじ)色または白色ダイコンの花に似た芳香ある花を多数開く。花期後に扁平(へんぺい)な果実が肥大し径4~5センチメートルの小判形となる。熟後に外皮を除くと銀白の莢膜(きょうまく)が現れ、ドライ・フラワーとして用いる。じょうぶで耐寒性が強く、春、播種(はしゅ)すると翌年の春開花する。

[山口美智子 2020年12月11日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルナリア」の意味・わかりやすい解説

ルナリア
Lunaria annua; honesty

アブラナ科ルナリア属の総称で,ヨーロッパから西アジアに2種が分布する一年草または多年草であるが,園芸上はルナリア・アンヌアをさす。葉は卵状披針形で互生し,分枝する茎の頂部に総状花序を形成する。花は約 2cmの4弁花で,紅紫色または白色。果実は楕円形で極端に薄い。切り花や花壇のほか,種子が散ったあとに残る絹光沢のある隔膜の部分を,ドライフラワーとして観賞する。春または秋に種子をまく。土質も選ばず,じょうぶで育てやすい。こぼれ種からもよく生育する。

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