ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルビンシテイン」の意味・わかりやすい解説
ルビンシテイン
Rubinshtein, Anton Grigor'evich
[没]1894.11.20. ペテルホフ
ロシアの作曲家,ピアニスト。 A.ビロイングにピアノを師事,1839年モスクワでデビュー。その後パリ,ロンドンをはじめオランダ,ドイツ,スウェーデンを演奏旅行し,44年以降ベルリンとウィーンで音楽理論,作曲を学んで,48年帰国。以後 58年の外国滞在を除き,ペテルブルグに定住。 59年ロシア音楽協会を創設。 62年ペテルブルグ音楽院を創設して院長に就任。その間ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮。ムソルグスキーらの国民楽派とは対立する国際派の巨匠としてロシアの楽界を高めた。交響曲6曲,ピアノ協奏曲,歌曲,ピアノ曲,室内楽などを作曲。
ルビンシテイン
Rubinshtein, Ida L'vovna
[没]1960.9.20. ベネチア
ロシアの舞踊家。 M.フォーキンに師事したのち,1909年 S.ディアギレフのバレエ・リュス結成に参加。『クレオパトラ』『シェエラザード』で主役を演じ,すぐれた容姿とエロティシズムで圧倒的な人気を得た。 28年みずから舞踊団を組織し,B.ニジンスカの作品『ラ・バルス』『ボレロ』などのほか,彼女のために作曲された A.オネゲルの『火刑台のジャンヌ・ダルク』などを自作自演した。
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