ロドピ山脈(読み)ロドピサンミャク(その他表記)Rodopi

デジタル大辞泉 「ロドピ山脈」の意味・読み・例文・類語

ロドピ‐さんみゃく【ロドピ山脈】

RodopiРодопиブルガリア西部からギリシャの北東部にまたがる山脈全長約300キロ。北西リラ山脈南西ピリン山脈が連なる。最高峰はゴリャムペレリク山(標高2191メートル)。古代ローマ時代におけるマケドニアトラキア境界鉱物資源に恵まれ、山麓重工業が発達した。また、豊かな森林資源でも知られる。

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改訂新版 世界大百科事典 「ロドピ山脈」の意味・わかりやすい解説

ロドピ[山脈]
Rodopi

ブルガリアの南西部からギリシアの北東部にまたがる山脈。平均標高785m,最高峰はゴリャム・ペレリクGoljam Perelik山(2191m)。東西の長さ240km,南北の幅100km。東部は丘陵性だが西部は深い谷に刻まれた高山が屹立して複雑な形態をなしている。主として変成岩,花コウ岩から成り,鉛,銅,銀,鉄,亜鉛クロームアンチモンアスベストを産出する。針葉樹林におおわれ,ブルガリアの主要な森林資源である。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ロドピ山脈」の意味・わかりやすい解説

ロドピ山脈
ろどぴさんみゃく
Rodopi

ブルガリア南部からギリシア北東部にまたがる山脈。アルプス造山運動期に形成された。全長約300キロメートル、標高1000~2000メートル、最高峰ゴリャム・ペレリク山Golyam Perelik(2191メートル)。ストルマ川の谷からマリツァ川までをほぼ北西―南東に走る。バルカン半島最高峰のムサラ山(2925メートル)のあるリラ・プラニナ山脈が北西に連なる。これらの山地は重要な森林・鉱物資源の宝庫である。

[三井嘉都夫]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロドピ山脈」の意味・わかりやすい解説

ロドピ山脈
ロドピさんみゃく
Rodopi

ブルガリアの南部とギリシアの北東部にまたがる山脈。最高峰はブルガリアのゴリャムペレリク山 (2191m) 。トラキア=マケドニア山系の一部。高い山脈に深く峡谷が切込まれた非常に複雑な山系をなし,東西 240km,南北 100kmに及ぶ。平均標高 785mで北西部リラ山系とつながる。山脈は形態的,水系的に東西に2分され,主として変成岩,花崗岩から成る。

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