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アカザ科 アカザかChenopodiaceae

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アカザ科
アカザか
Chenopodiaceae

双子葉植物アカザ目の1科。 100余属 1400~1500種あるとされる。世界に広く分布する草本ないし小低木であるが,多くは好塩性の植物で,砂漠などの乾燥地に好んで生える。このため主要な分布地は,北アメリカのプレーリーや中央アジアの乾荒原,オーストラリア,アラビア半島,南アメリカのパンパ地帯などで,特殊な植生の構成者となっている。根茎が発達するものが多く,サトウダイコン (砂糖大根) などが代表的である。葉は小さく,しばしば多肉で毛におおわれ,乾燥への適応を示すものが多い。また,塩性湿地に生えるアッケシソウ (厚岸草) などでは茎が多肉で節をなし,サボテンを思わせる形状をしている。花は両性花または雌雄花の別がある。花弁は小さく目立たず,通常5枚,ときに1~4枚で,花弁をもたない種類もある。おしべは通常花弁と同数,めしべは1本で子房上位,中に1個の種子をつくる。雑草として世界的に広がるアカザをはじめとして,植物体にシュウ酸やシュウ酸カルシウムの結晶を含むものも多い。ホウレンソウ (菠薐草) ,サトウダイコンなどは世界的に栽培され,また,キノア quinoaはアンデス高地での食糧植物として栽培の歴史が古い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アカザ科
あかざか
[学]Chenopodiaceae

双子葉植物、離弁花類。一年草または多年草、まれに低木性のものもある。葉は托葉(たくよう)のない単葉で、互生し質は厚く、鱗片(りんぺん)状に退化するものも多い。花は風媒で、単性または両性で小形、帯緑色で放射相称。花被(かひ)は2~5片からなる。雄しべは花被片と同数またはこれより少なく、花被片と対生する。雌しべは1本、子房は上位で1室、胚珠(はいしゅ)は1個で半倒生、花柱は1~3本、胞果は花被に包まれ、種子は1個。アカザ、ホウレンソウ、ビートなど世界に約100属1500種あり、日本にはアッケシソウ、ハママツナ、オカヒジキ、アリタソウなど自生種のほか、帰化種も多い。乾燥や塩分に強く、中央アジアの高原や海岸、死海などの塩水湖に特殊な分布をするものが多い。[小林純子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のアカザ科の言及

【アカザ(藜)】より

…食用のために栽培するアカザ科の一年草(イラスト)。芽心や若い茎葉が赤いのでアカザの名がある。…

※「アカザ科」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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