アクセル(読み)あくせる(英語表記)Richard Axel

日本大百科全書(ニッポニカ)「アクセル」の解説

アクセル
あくせる
Richard Axel
(1946― )

アメリカの医学者。ニューヨーク州生まれ。1967年、コロンビア大学卒業。1970年にジョンズ・ホプキンズ大学医学部で医学博士号を取得。1978年にコロンビア大学の病理学、生化学教授となる。

 地球上には40万種類を超える匂(にお)い物質があり、人間はそのうちの約1万種類を識別し、またその匂いをかいで過去を思い出すことができる。こうしたメカニズムを追跡するため、同じアメリカの医学者バックとともにマウスを使って研究を進め、マウスの鼻の中に匂い受容体が約1000種類もあることをつきとめた。この論文は1991年に発表されている。

 鼻の奥にある嗅覚(きゅうかく)細胞の中に匂いの受容体があるが、一つの嗅覚細胞には1種類の受容体しかつくられないこと、および一つの受容体は、いくつかの限られた匂い物質に反応していることも発見、さらに、匂いを感じた嗅覚細胞は、神経線維によって大脳の下部にある糸球に情報を集め、さらに大脳の嗅覚中枢に情報は伝達されてパターン認識されて匂いを認識したり記憶することを解明した。これまで嗅覚の受容体は、人間では約350個発見されている。

 2004年「匂い受容体と嗅覚システムの発見」の業績により、バックとともにノーベル医学生理学賞を受賞した。

[馬場錬成]

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デジタル大辞泉「アクセル」の解説

アクセル【〈フランス〉Axël】[詩劇]

フランスの劇作家リラダンによる詩劇。著者没後の1890年に刊行

アクセル

accelerator》自動車などの加速装置。このペダルを踏むと、キャブレター(気化器)の絞り弁が開き、エンジンの回転数が増す。アクセルペダル。加速ペダル。
[補説]作品名別項。→アクセル

アクセル(Axel)

アクセルジャンプ」の略。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「アクセル」の解説

アクセル
Axel,Richard

[生]1946.7.2. ニューヨーク,ニューヨーク
アメリカの生理学者。 1970年ジョンズ・ホプキンズ医科大学卒業。 1978年にコロンビア大学教授に就任し,1984年からはハワード・ヒューズ医学研究所研究員を兼任。 1980年代に博士研究員だったリンダ・B.バックとともに,解明の遅れていた嗅覚の研究に取り組み,1991年共同論文を発表。マウスを使った実験でにおいの受容体遺伝子が約 1000種類あることを発見,においを認識する仕組みを解明し,その後の嗅覚研究発展の基礎を築いた。 2004年バックとともにノーベル生理学・医学賞受賞。

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日本の企業がわかる事典2014-2015「アクセル」の解説

アクセル

正式社名「株式会社アクセル」。英文社名「AXELL CORPORATION」。電気機器製造業。平成8年(1996)設立本社は東京都千代田区外神田。半導体製造会社。画像処理・サウンドシステム・LED制御などの半導体集積回路を手がける。製品は主にパチンコやパチスロなどの遊技機に使用される。東京証券取引所第1部上場。証券コード6730。

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精選版 日本国語大辞典「アクセル」の解説

アクセル

〘名〙 (accelerator から) 自動車の加速装置。この装置のペダルを踏むと、気化器の絞り弁が開き、エンジンの回転数が増し、出力があがる。加速ペダル。
※舗道雑記帖(1933)〈高田保〉人釣り道楽業「そこで始めて運転手君も、ああさうかと安心した形でアクセルを踏むのだが」

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