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アソリン Azorín

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アソリン
Azorín

[生]1874.6.8/11. アリカンテ,モノバル
[没]1967.3.2. マドリード
スペインの随筆家,評論家,小説家。本名 José Martínez Ruiz。 19世紀の装飾過多の文体を排し,簡潔な文体を確立した。シュルレアリスムの手法を用いた特異な戯曲も手がけている。アメリカ=スペイン戦争敗北後のスペインの知的革新の根拠を,スペイン独自の魂のうちに求める思潮を推し進めて,いわゆる「1898年の世代」の存在と意義を明確にした。スペインの大地とそこに住む人々の心に寄せる深い愛のこもった情景描写はすぐれた精神史考でもあり,自国の古典を再評価する機運を促した功績は大きい。主著『意思』 La voluntad (1902) ,『ドン・キホーテの旅路』 La ruta de Don Quijote (05) ,『古典に寄せて』 Al margen de los clásicos (15) ,『スペインの1時間』 Una hora de España (24) 。

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百科事典マイペディアの解説

アソリン

スペインの作家。本名はホセ・マルティネス・ルイス。いわゆる〈98年世代〉を代表する作家の一人。カスティリャの荒涼とした風景の中にスペインの魂を見いだそうとする《カスティリャ》のようなエッセーに彼の思想の特徴がよく現れている。

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世界大百科事典 第2版の解説

アソリン【Azorín】

1873‐1967
スペインの作家。本名ルイスJosé Martínez Ruiz。アリカンテ県に生まれる。〈98年世代〉グループの中心的存在。早くからモンテーニュの著作に心酔し,その真価は簡潔な文体で〈最小限にて最大限〉の効果をめざす随筆の分野でいかんなく発揮されている。スペイン,とくにカスティリャの風景に魅せられ,歴史的事件のような大げさなものを扱わず,庶民のありふれた日常生活,ささいな事物を鋭く洞察することにより,その底に流れるスペイン精神を追求する。

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20世紀西洋人名事典の解説

アソリン
Azorín


1873.6.8 - 1967.3.2
スペインの小説家,評論家。
アリカンテ県生まれ。
本名José Martínez〉 ホセ・マルティネス〈Ruiz ルイス。
「98年世代」作家の一人。簡潔な文章で「最小限にて最大限」の効果を目指す随筆に特徴。「ドン・キホーテの旅路」などの評論は、古典を独自に解釈し、アソリン的古典を生み出すことにある。1937年フランスに亡命し、’40年帰国。

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367日誕生日大事典の解説

アソリン

生年月日:1874年6月8日
スペインの随筆家,評論家,小説家
1967年没

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世界大百科事典内のアソリンの言及

【スペイン文学】より

…なお19世紀も末になるとフランスの自然主義が移入され,E.パルド・バサン,クラリンClarín(1852‐1901),V.ブラスコ・イバーニェスらがすぐれた作品を残した。
【〈98年世代〉から〈27年世代〉へ】
 1898年の米西戦争の敗北で祖国が最後の植民地を失ったとき,スペインの後進性を痛感し,苦悩のうちに未来を模索した作家たちを〈98年世代〉と呼ぶが,その中心となったのは《生の悲劇的感情》で理性と信仰の葛藤を論じ,それをヨーロッパとスペインとの関係にまで広げたM.deウナムノ,古典文学の再評価を通してスペインの魂を探求したアソリン,スペイン文学史上最も完成された小説家のひとりに数えられるP.バローハ,詩集《カスティリャの野》で,荒涼としたカスティリャの風景の観照を通してスペイン(人)の本質をさぐったアントニオ・マチャードらである。概してペシミズムを基調とし,真のスペインを発見しようとした〈98年世代〉に対し,ヨーロッパの思想に沿おうとした知識人たちを20世紀の〈第2の世代〉と呼ぶ。…

※「アソリン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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