アッカド語(読み)アッカドご(英語表記)Akkadian language

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アッカド語
アッカドご
Akkadian language

前 3000年頃から紀元頃まで,メソポタミアで用いられていた言語。アフロ=アジア語族のセム語派に属し,単独で北東セム語をなす。前 2000年頃からアッシリア語バビロニア語の二大方言に分れたため,アッシリア=バビロニア語ともいわれる。セム語のうち年代的に最古のものであるが,セム祖語の面影はあまりとどめていない。これはセム祖語から最初に分れ,しかも系統関係の不明なシュメール語の影響を受けたためと考えられている。シュメール人から受継ぎ発展させた楔形文字で書かれ,最古の文献は前 2800年頃。前7~6世紀に徐々にアラム語に圧倒された。

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百科事典マイペディアの解説

アッカド語【アッカドご】

古代メソポタミアで用いられた言語で北東セム語(セム語族)に属する唯一のもの。Akkadian。現在は死語。最古の記録は前2800年ころにさかのぼる。アッシリア語(北方)とバビロニア語(南方)の二大方言に分かれる。大部分の記録は楔形(くさびがた)文字で書かれており,その広範囲な分布により,メソポタミア帝国時代,広く近東での国際語として用いられたとみられる。
→関連項目ギルガメシュ叙事詩シュメール語

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世界大百科事典 第2版の解説

アッカドご【アッカド語 Akkadian】

最古のセム語であり,現在最もよく理解されているセム語の一つ。東方セム語を代表する唯一の言語で,その表記には楔形文字であるシュメール文字が,一部は表意文字として,しかし通常は表音文字として用いられる。最古のアッカド語は,ファラ(古代のシュルッパク)やアブー・サラビク出土の粘土板に現れる人名から知られるが,アッカド語で書かれた文書が現れるのは前3千年紀の半ばころ以後である。最後のアッカド語文書は後74か75年のものとされる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アッカド語
あっかどご
Akkadian

古代メソポタミア地方で使われた言語。セム語族に属し、そのなかでは北東セム語派を形成する。北西部(アッシリア)と南東部(バビロニア)の2方言に分かれ、アッシリア・バビロニア語とも称されるが、もっとも早く(前2300年ごろ)統合の中心となった都市アッカドの名によって総称される。記録資料は紀元前三千年紀なかばから1世紀にまで及び、楔形(くさびがた)文字で記されている。[田中利光]

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精選版 日本国語大辞典の解説

アッカド‐ご【アッカド語】

〘名〙 古代メソポタミアの言語。前三〇〇〇年頃から西暦紀元頃まで使用された。セム語族のうち東セム語派に属し、アッシリア語とバビロニア語の二大方言がある。主として楔形(くさびがた)文字が用いられ、ハンムラビ法典はこの言語で書かれる。アッシリア‐バビロニア語とも。

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