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アドニス アドニスAdonis

翻訳|Adonis

8件 の用語解説(アドニスの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アドニス
アドニス
Adonis

アフロディテの愛人としてギリシア神話に取入れられたフェニキアの神。名は「主」を意味するセム語アドンに由来し,シュメールドゥムジメソポタミアタンムズにあたる。大地女神の愛人として毎年死んでまた春に復活する植物神的青年神と思われる。

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アドニス
アドニス
Adonis

[生]1930. カッサビーン
シリア生まれの詩人。本名 `Alī Aḥmad Sa`īd。ダマスカスのシリア大学卒業。1950年頃から詩作を始める。政治性,社会性を保ちつつ,詩の純粋性を守り,象徴性を前面に押し出すもので,現代詩として高い評価を受けている。

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デジタル大辞泉の解説

アドニス(Adōnis)

ギリシャ神話で、女神アフロディテに愛された美青年。イノシシの牙(きば)にかかって死んだ彼の血からアネモネの花が生えたという。死後によみがえる植物神として説明される。
[補説]作品名別項。→アドニス

出典|小学館
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百科事典マイペディアの解説

アドニス

ギリシア神話の美少年近親相姦から生まれた。アフロディテに愛されたが,狩猟の最中猪に殺され,その血からアネモネが,アフロディテの涙からバラが生まれた。アフロディテとペルセフォネがともに彼を争ったが,ゼウスの裁きで両女神のもとで半年ずつ過ごすことになった。
→関連項目バアル

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世界大百科事典 第2版の解説

アドニス【Adōnis】

ギリシア神話の美青年。キプロスの王女ミュラが父親と交わり,没薬(ミュラ)の木と化して生んだ子。その美しさにうたれた女神アフロディテとペルセフォネが彼の争奪戦を演じたため,ゼウスの裁量で,彼は1年の4ヵ月をアフロディテと地上で,4ヵ月をペルセフォネと冥界で,残りは自分の好きなところで過ごすよう定められた。のち狩りの最中に猪に突き殺されたとき,その血潮からアネモネが,彼を悼むアフロディテの涙からバラが生じたという。

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大辞林 第三版の解説

アドニス【Adōnis】

ギリシャ神話に登場する美少年。穀物の死と復活の神。狩りの最中に猪いのししに突き殺され、その血からアネモネが生じたという。アフロディテに愛された。

出典|三省堂
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飲み物がわかる辞典の解説

アドニス【Adonis】


カクテルの一種。ミキシンググラスにドライシェリー、スイートベルモットオレンジビターズを入れステアし、カクテルグラスに注ぐ。ショートドリンク。1884年にブロードウェイで大ヒットした同名のミュージカルにあやかり、人気が出ることを願って名づけられた。食前酒。

出典|講談社
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20世紀西洋人名事典の解説

アドニス
Adonis


1930 -
レバノンの詩人。
本名‘ALī Ahmad Sa‘īd。
1957年「詩」の創刊に参加し、さらに’69年には「立場」を創刊する。その後、文芸誌「情況」の編集長となる。妻のハリーダ・サラーフも文芸評論家である。著書に「ダマスカスのミフヤルの歌」「大地は語った」「風の木の葉」など。

出典|日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)
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世界大百科事典内のアドニスの言及

【アネモネ】より

…古代ギリシアではアネモネは悲しみと死の象徴であった。これは,美少年アドニスがイノシシに殺されたときに地面にしたたった血からアネモネが生えたという神話に基づく。それゆえキリスト教時代になってもアネモネはキリストの受難のときの血と結びつけられ,またそのときのマリアの悲しみの象徴とされる。…

【アフロディテ】より

…ヘラ,アテナ両女神と最も美しい女神の誉れを争ったときには,審判に選ばれたトロイアの王子パリスに美女ヘレネとの結婚を約束して勝利をおさめ,トロイア戦争の遠因をつくった。彼女はまたトロイア王家の一員アンキセスを見初め,ローマ建国の祖アエネアスの母となったほか,美青年アドニスを寵愛した話でもよく知られる。もともと彼女はセム系の豊穣(ほうじよう)多産の女神アスタルテに起源が求められる神格で,ギリシアへはミュケナイ時代にキプロス島を経由して入ったと考えられる。…

【イトスギ(糸杉)】より

…例えば墓場にはイトスギが植えられているし,葬儀にはイトスギの小枝で棺が飾られ,場合によれば棺そのものがイトスギの材で造られる。イトスギがなぜ死と結びつけられたのかはよくわからないが,古代ギリシアのアドニスの祭儀にイトスギが使われたという事実が一つの答えになるであろう。アドニスはギリシア神話に出てくる美少年であり,植物の象徴であるが,このアドニスの死,つまり植物の枯死を嘆く祭に,葉の落ちない常緑のイトスギが使われた。…

【木】より

…古代ローマでも,大地と豊饒の女神キュベレは,アッティスと聖婚し,これを殺して松に変える。ギリシアのアドニスは没薬(ミュラMyrrha)の木から生まれた。これらの植物婚あるいは人と木のメタモルフォーズ(変身)の神話はまた,人間と植物との転生のシンボルであるが,これもひろくは,宇宙的生命力の遍在を信ずるアントロポモルフィズム(擬人観)のあるところにはつねに現れている。…

【神話】より

… バウボという名の女性が,デメテルの怒りを解くために自分の恥部を露出して見せて笑わせたというギリシア神話の話は,天鈿女(あめのうずめ)命が,岩屋に隠れたアマテラスの怒りを解くために踊りながら乳房と陰部を露出して見せ,神々を哄笑させたという話と,これもきわめてよく似ている。大国主(おおくにぬし)神とアドニスの神話にも,どちらも絶世の美男子で,地上でも地下でも女神をひと目で恋に陥らせ,狩りに出てイノシシを捕らえようとして殺され,木の幹の中から取り出されているなど,いろいろな点で著しい類似が見られる。 ギリシア神話と日本神話とのこれらの類似は,ただの偶然の結果とはとうてい考えられない。…

【聖婚】より

…この地域に住む未婚女性は,結婚前に神殿に詣で,一夜パフォスの王の前に聖なる花嫁として処女を捧げる習俗に従っていた。この儀式は,地母神アスタルテ=アフロディテとその愛人である穀物神アドニスとの間に演じられる聖なる婚姻のドラマの再演であるとみなされていた。J.G.フレーザーによると,キプロスにおけるこのような儀礼は,地母神をまつるすべての神殿に共通にみられ,女性は神殿において,しばしば神にみたてた見知らぬ客人に処女を捧げる役割を演じたという。…

【ビーナス】より

…アフロディテ像はしばしば現実の美女をモデルにして制作され,〈ミロのビーナス〉をはじめとする多くのビーナス像がギリシア彫刻あるいはローマ時代の模作によって今日に伝えられた。アフロディテに関する神話の一つは〈アドニス神話〉で,メソポタミアの〈タンムズ神話〉の変形とみなされる。ここでは美少年アドニスをめぐってアフロディテおよびペルセフォネ(あるいはデメテル)が争い,結局2人が半年ずつアドニスと過ごすが,アドニスはイノシシによって殺され,その血からアネモネが咲き出たとされる。…

【復活祭】より

…しかし,もともと死と復活という考え方は異教時代からのものであった。フェニキアおよびキプロス島などで崇拝されたアドニスの死と復活の祭礼や,ローマ帝国における植物の死と復活を表象した神アッティスの祭礼などは春分のころに行われ,キリストの受難,死,復活はこれらの祭礼と同化したものであるといわれている。北ヨーロッパの農民も春の芽ぶきを見て,死んだ草木の霊魂の復活を考えたことは当然であろう。…

※「アドニス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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