食の医学館「アナゴ」の解説
アナゴ
《栄養と働き&調理のポイント》
腹びれがなく腹部が白いのがアナゴの特徴で、白身魚に分類されます。ウナギやハモと近縁になります。
○栄養成分としての働き
コレステロールは100g中140mgと多く、ハモの約2倍です。しかし、脂質には、IPA(イコサペンタエン酸)を含んでいるので、コレステロールの沈着を防ぐのに役立ちます。
ビタミンについては、目の疲れをいやし、視力を調整させる物質をつくるAを多く含み、100gでほぼ1日に必要な量を摂取できるほど。またAは上皮組織の分化に働き、健康に保たせるので肌荒れを治したり、がんを抑制したりします。
ビタミンB2は、皮膚や消化器官などの粘膜(ねんまく)を健康に保ち、過酸化脂質の分解を助ける酵素の成分になります。
旬(しゅん)は夏。体表面がアメ色で、透明感があり、弾力性のあるものが新鮮です。
食べ方は、煮たアナゴを握り寿司にするのがポピュラーですが、白焼きやかば焼きにすることもできます。ただし味はウナギより淡泊。
○注意すべきこと
注意したいのは、野菜や海藻などと組み合わせて食べること。
また血液中に弱いたんぱく毒があるので、生のまま食べることはできません。