コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

アナフィラキシーショック アナフィラキシーショック

6件 の用語解説(アナフィラキシーショックの意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

アナフィラキシー‐ショック

anaphylactic shockから》アナフィラキシーの激しい場合で、じんましん・呼吸困難・下痢・低血圧などが起こり生命の危険をともなうもの。虫刺されやペニシリンなどの薬物によって起こることがある。急性アレルギーショック。→アナフィラキシー

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

知恵蔵2015の解説

アナフィラキシーショック

外部からアレルゲンが体内に入ることで急激に引き起こされる全身性の強いアレルギー反応のためにショック状態になること。ハチに刺されたり、特定の食物を口にしたり、あるいは薬物の投与、ラテックス(ゴム)との接触などが原因となる。アレルゲン摂取後、呼吸困難意識障害といった症状が現れたらすぐにアドレナリン筋肉注射する必要があり、処置が遅れると早い場合で15分ほどで死亡することもある。
アレルギー性鼻炎気管支ぜんそくなどと同じI型アレルギーの一種で、症状が呼吸器や皮膚など限られた範囲ではなく、全身に現れるものをアナフィラキシー(anaphylaxis)という。特に過剰な免疫反応により血管が拡張して血漿(けっしょう)成分が漏れ出て血圧の低下やむくみ、意識消失などがみられるものを「アナフィラキシーショック」と呼び区別する場合もあるが、「アナフィラキシー」が同義で使われることも多い。
ショックを起こしてから1~2時間以内の死亡例では、むくみで気道が塞がれ窒息に至ったことが直接の死因であることが多い。
症状が起こるのは、すでに1度は原因物質が体内に入ったことがありIgE抗体を持っている場合に限られる。また、同じアレルゲンに抗体を持つ人の間でも症状の出方はそれぞれ違い、誰もが2度目の摂取、接触でショックを起こすわけではない。
アレルギー反応テストによりショックを起こすリスクの高い原因物質が分かっている場合には、それを避けることが最も大切な予防策となる。また、ショックを起こした後の処置は一刻を争うことから、リスクの高い人には自己注射用のアドレナリン(エピペン)が処方されるので、これを常に携帯する必要がある。エピペンは1本が1回分で、太ももに注射する。
文部科学省では以前より学校でのアレルギー対策を進めてきたが、2012年12月、給食が原因でアナフィラキシーショックを起こし小学校児童が死亡したのを受け、ガイドラインを新たに作り直し、学校教職員がエピペンを使えるよう指導を徹底することとなった。

(石川れい子 ライター/2015年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

アナフィラキシーショック

食事や薬剤投与などが原因で、じんましんや腹痛、呼吸困難といった複数の症状が同時かつ急激に現れるアレルギー反応。死に至ることもある。全国の公立学校を対象にした昨年の文部科学省調査によると、食物アレルギーのある子は全体の4.5%にあたる約45万人にのぼり、うち約5万人にアナフィラキシーの経験があるとされた。

(2014-05-29 朝日新聞 朝刊 阪神 1地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

栄養・生化学辞典の解説

アナフィラキシーショック

 アナフィラキシー反応とほぼ同じ意味に使われる.ある抗原に感作した個体が,再びその抗原に接したときに,短時間のうちにショック症状を示す反応.

出典|朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

家庭医学館の解説

あなふぃらきしーしょっく【アナフィラキシーショック Anaphylactic Shock】

[どんな病気か]
 アナフィラキシーショックは、Ⅰ型アレルギー反応(免疫のしくみとはたらきの「アレルギー反応」のⅠ型アレルギー)によっておこる、もっとも激烈(げきれつ)な症状を示す状態です。
 Ⅰ型アレルギー反応による病気は、その反応が気道(きどう)でおこれば気管支(きかんし)ぜんそく、鼻でおこればアレルギー性鼻炎(せいびえん)と、患部が限定される病気が大半を占めます。
 しかし、アナフィラキシーショックでは、全身的な症状が、しかも短時間のうちにおこるのが特徴です。
 原因となるのは、おもに注射による薬物で、ペニシリンやセフェム系などの抗生物質解熱鎮痛薬(げねつちんつうやく)、破傷風(はしょうふう)やジフテリアなどの抗血清(こうけっせい)(解毒薬)、ヨード造影剤(ぞうえいざい)などがあげられます。
 しかし、注射による薬物でなくても、まれにですが、内服剤や点眼薬でおこることがあります。
 そのほか、アレルギー皮膚反応減感作療法げんかんさりょうほう)(だんだんと原因物質にならしてアレルギーを改善する治療法)に使うアレルゲンエキス、ハチの毒、そば、エビ、魚貝類などの食物によってもおこります。
 ただ、やはり、もっとも注意を要するのは薬物なので、アトピー体質の人は、抗生物質などの薬物の使用を受ける場合は、必ず医師に申し出ることが必要です。
[症状]
 口や手足のしびれじんま疹(しん)、冷や汗などで始まり、しだいに脈が非常に弱くなり、血圧が急激に低下するのが特徴です。
 そのまま放置すると、呼吸困難、チアノーゼ動脈血の酸素不足のため皮膚や粘膜(ねんまく)が青白くなる反応)、意識を失うといった激烈な反応が現われます。
 こうした病変の進行は非常に速く、治療が遅れると死亡することもあります。そのため、以上のような症状があれば、迅速(じんそく)な診断と治療が必要です。
[治療]
 意識障害や血圧低下などをともなうアナフィラキシーショックをおこした場合は、救急処置が必要です。
 ショックは注射によっておこりやすく、注射後数分でおこる場合がほとんどなので、病院内にいれば、ただちに処置できますが、内服剤などが原因で家などでおこった場合は、すぐに救急車を呼ぶなどして、病院に向かってください。
 家族がつきそえる場合は、頭に向かう血液の量を増やすように、頭を低くして、両足を上げた姿勢をとらせてください。
 病院では、エピネフリン(アドレナリン)の皮下注射、点滴、血圧を上げる薬やステロイド副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン)薬の注射などを行ないます。
 こうした処置が速やかにできた場合は、比較的短時間で自然に治っていきます。しかし、手遅れになると生命の危険が出てくるため、ショックに対しては、ともかく迅速で確実な処置をとるよう、医療側も厳重な注意をしています。

出典|小学館
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。この事典によって自己判断、自己治療をすることはお止めください。あくまで症状と病気の関係についてのおおよその知識を得るためのものとお考えください。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アナフィラキシーショック
あなふぃらきしーしょっく
anaphylactic shock

即時型(型)アレルギー反応によって生じる全身性アナフィラキシーのうち、激しい全身症状を伴ってショック状態になったもの。[編集部]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

アナフィラキシーショックの関連キーワードアナフィラキシーヒスタミン急性アレルギーショック食物依存性運動誘発アナフィラキシーアナフィラキシー反応アナフィラトキシン全身アナフィラキシーアナフィラキシー様現象アナフィラキシー型反応アナフィラキシー・ショック

今日のキーワード

参院選の日程

改選議員が任期満了を迎える7月25日の前30日以内に実施される。参院選を「18歳選挙」の対象とするためには6月20日以降の公示とする必要がある。投票日を通例の日曜日とすれば、候補は7月10日、17日、...

続きを読む

コトバンク for iPhone

アナフィラキシーショックの関連情報