アラブ

精選版 日本国語大辞典 「アラブ」の意味・読み・例文・類語

アラブ

〘名〙 (Arab)
[一] アラビア人。また、アラブ諸国をいう。〔外来語辞典(1914)〕
[二] アラビア地方原産の馬の品種。走るのが速く耐久力がある。アラビア馬アラブ種

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デジタル大辞泉 「アラブ」の意味・読み・例文・類語

アラブ(Arab)

アラブ人、またアラブ諸国の総称。→アラブ人
馬の一品種。均整のとれた体つきで、近代競走馬母体となった乗用馬。アラビア馬。

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百科事典マイペディア 「アラブ」の意味・わかりやすい解説

アラブ

もとアラビア半島に住んでいたアラビア語を話す人びとで,現在は東はペルシア湾イラン高原西端から,西はモロッコに及ぶ地域中心分布イスラム拡大過程でアラブ化した者も多い。古くは遊牧生活が支配的だったが,現在はほとんどが定住している。→アラブ民族主義
→関連項目アラビア半島アルジェリアマグリブ

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世界大百科事典 第2版 「アラブ」の意味・わかりやすい解説

アラブ【‘Arab】

歴史的には,もとアラビア半島に住み,のち中東地域に広く進出した人々。アラブがもともとアラビア半島に住んでいたかどうか,もしそうでないとすれば,彼らはどこから来たのかという問題は,現在なお未解決である(図)。彼らの言語アラビア語はセム系言語の一つで,古代南アラビア語およびエチオピア語からなる南セム語と,ヘブライ語,ウガリト語,アラム語からなる北西セム語との中間に位するという。現在アラビア語を母国語とする人々は,約1億5000万と推定される。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「アラブ」の解説

アラブ
‘Arab

セム族一派ムハンマドの出現によって統一され,イスラーム帝国の建設に伴って広がった。今日モロッコ,アルジェリア,エジプト,シリア,ヨルダン,イラク,サウジアラビアなどの国家を建てている。

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世界大百科事典内のアラブの言及

【イスラム】より


【イスラムとはなにか】
 イスラムはアラブの預言者ムハンマドが610年に創唱した一神教で,世界宗教として西アジア,アフリカ,インド亜大陸,東南アジアを中心に現在ほぼ6億の信者をもつ。正しくはアラビア語でイスラームといい,〈唯一の神アッラーに絶対的に服従すること〉を意味する。…

【中東戦争】より

…1948年5月のイスラエル国家成立を機に始まったアラブ諸国とイスラエル国家の間の一連の戦争。アラブ・イスラエル紛争ともいう。…

【ベドウィン】より

…アラブ系遊牧民を指す。ベドウィンという呼称は,アラビア語の〈バドウbadw(バダウィー(男性形単数),バダウィーヤ(女性形単数))〉という語が,フランス人によりなまって発音されたのが始まりとされている。…

※「アラブ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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