アルゴリズム

  • algorithm

ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

問題を決するための方法や手順のこと。問題解決の手続きを一般化するもので、プログラミングを作成する基礎となる。アルゴリズムは1つの問題に対し、複数ある場合が多い。たとえば、文字をアルファベット順に並べ替えるには、複数のアルゴリズムが考えられる。アルゴリズム次第で、プログラムのサイズや汎用性などが変わってくるため、効率的と思われるものをプログラムに採用する。アルゴリズムは流れ図(フローチャート)を用いて図式化される。

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知恵蔵の解説

問題を解くための数学的計算手順。算法ともいう。具体的には、プログラミング言語を使って、問題の解決手順を記述したものを、コンピューターのプログラムと呼ぶ。それを実行すると、有限時間内に解が得られるものが正しいアルゴリズムである。

(星野力 筑波大学名誉教授 / 2007年)

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ナビゲート ビジネス基本用語集の解説

ある問題状況において、正解を引き出すための一定の手続きまたは思考方法のこと。その通りに実行すれば必ず特定の結論に達するというもので、数学の公式やコンピュータのプログラミングはアルゴリズムの代表といえる。 アルゴリズムと対置する概念として、必ずしも正解を保証しない方法であるヒューリスティックスが挙げられる。

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カメラマン写真用語辞典の解説

 英語の Algorithm 。処理手順を指す。画像処理など、コンピューターが特定の作業を実行するためのステップを指示するなどがそれ。といってもカメラ内にアルゴリズムはなく、実際には、アルゴリズムはプログラムに書き換えられてコンピューターに実行させる。

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世界大百科事典 第2版の解説

算法ともいう。計算の方法,問題を解く手順など,一般に情報処理の具体的な方法,手順。たとえば正整数mnの最大公約数を求める次の方法(ユークリッドの互除法)は,アルゴリズムの基本的な例である。(1)mnで割って,その余りをrとおく。(2)もしr≠0ならば(3)に,さもなければ(4)に進む(3)nの値をあらためてmとし,rの値をnとおいて(1)に戻る。(4)nが求める最大公約数である(計算終り)。たとえばm=136357,n=88512ならば,mnで割った商は1,余りrは47845なので,(3)に進みm=88512,n=47845として(1)に戻る。

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大辞林 第三版の解説

もとは算用数字を用いた筆算のこと。アラビアの数学者アル=フワリズミの名にちなむ
計算や問題を解決するための手順、方式。
コンピューターのプログラムに適用可能な手続きや手段。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

数学情報科学,あるいは関連する分野において,有限回の手続きによって,問題を解決するための一定の手順。語源は,アラビアの数学者ムハンマド・イブン=ムーサー・アル=フワーリズミーの著書名の一部に由来するといわれている。ユークリッドの互除法は,二つの整数に対して,その最大公約数(→約数)を求める手順を与える方法であり,アルゴリズムの例である。具体的には次のように記述される。整数 ab に対して,ab で割った余りを r とする。このとき ab の最大公約数は,br の最大公約数に等しくなるので,(ab)を(br)に置き換えて同じ操作を繰り返す。余りは必ず小さくなっていくので,有限回の操作で 0になり,最終的に(d,0)となったときの dab の最大公約数となる。アルゴリズムの概念を厳密に定式化する数学モデルとしてテューリング機械が知られている。アルゴリズムはコンピュータ情報処理を行なう場合の基盤となる。コンピュータにアルゴリズムを指示するための,操作の並びを記述したものがプログラムにほかならない。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

計算や問題解決の手順のこと。定められた手続に従って計算していけばいつかは答えが得られ、それが正解であることが保証されている手続である。最大公約数を求めるユークリッド互除法などがその例。ただし計算量や記憶容量の問題を考えたときに、それが現実的に実行可能であることは意味しない。よくいわれるNP完全問題は、要素の数nに対して指数関数的に資源(計算時間や記憶容量のこと)が増加するので、計算時間が宇宙の寿命より長かったり、メモリー容量が宇宙の分子の数より大きかったりして、現実的には解けないことが多い。
 したがってアルゴリズムは正解が求められるというだけでは不足で、その計算量が問題とされる。たとえば大量のデータを整列する(大きさの順とかアルファベット順とかで並べ替える)「ソート」のアルゴリズムは、要素数nに対しnlog(n)のオーダーで計算できるものが最善であり、場合によってはn2のものも多用されている。
 人工知能(AI)などでは、ヒューリスティクスとよばれる擬似アルゴリズムが使われることが多い。これは、平均的には効率よく解を求められるが、場合によっては間違っていたり、最適の解ではなかったりすることがあるというものである。しかし、日常生活を送るうえではこれで十分なことが多い。たとえば、カーナビゲーションで経路探索を行った場合、最短経路より数%長い探索結果が出てしまうことなどは許容されるであろう(実際、交通状況に依存するので、カーナビの最短経路がもっとも早いとは限らない)。
 また、多くの都市をどの順で回れば最適かという「巡回セールスマン問題」の最適解を求めるにはn!に比例する時間がかかり、20都市程度でも現実的な計算はできない。
 一般的に計算量が膨大になる問題でも、最適解でなくてよければ、現実的に計算可能なヒューリスティクスはいくつかある。ニューラルネットワークを使って近似解を求める方法も知られている。[中島秀之]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (algorithm)
① 今日用いる筆算のこと。インドに始まり、アラビアを経て近世ヨーロッパに伝わった。アラビアの数学者アル=コワリズミの名にちなんでこのように呼ぶ。
② 計算の手順のこと。計算のいかなる段階においても、どうすればよいかが一義的に定まるような一連規則をいう。

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世界大百科事典内のアルゴリズムの言及

【計算量】より

…アルゴリズムの計算効率や問題の難しさを測るための尺度。主なものに,時間効率を測るための時間計算量,メモリー効率を測るための領域計算量などがある。…

【フワーリズミー】より

…アラル海の南ホラズムの出身で,アッバース朝のカリフ,マームーン治下のバグダードで活躍した。われわれが今日用いているアラビア数字は,彼がインドから導入したもので,アラビア記数法やそれに基づく計算を意味する〈アルゴリズム〉という語は,彼の名前が転訛したものである。彼の著作のうち最も有名なものは《代数学》で,これはアラビア数学の嚆矢をなすばかりでなく,後のヨーロッパに初めて代数というものの存在を教えたものであることは,アルジェブラalgebra(代数学)という語がこの本の書名の一部al‐jabr(移項して負の項をなくす操作)に由来することからもわかる。…

※「アルゴリズム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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