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アルチュセール アルチュセール Althusser, Louis

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アルチュセール
アルチュセール
Althusser, Louis

[生]1918.10.16. アルジェリア,ビルマンドレ
[没]1990.10.22. フランス,イブリーヌ
フランスの哲学者。エコールノルマル・シュペリュール (高等師範学校) 卒業後,哲学教授資格を取得 (1948) ,ギュスドルフの後任として高等師範学校哲学科教授に就任。第2次世界大戦中の抗独レジスタンス当時から共産党に属し,党内でのイデオロギー刷新をはかった。

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デジタル大辞泉の解説

アルチュセール(Louis Althusser)

[1918~1990]フランスの哲学者。マルクス主義理論を構造主義的にとらえなおし、斬新な理論構築を企てた。著「甦(よみがえ)るマルクス」「資本論を読む」。

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百科事典マイペディアの解説

アルチュセール

フランスの哲学者。アルジェリア生れ。エコール・ノルマル・シュペリウール(高等師範学校)卒,同校講師。マルクス主義構造主義的再評価を目ざし,《資本論を読む》(E.バリバールとの共著,1965年),《マルクスのために》(1965年)を発表,〈認識論的切断〉〈重層的決定〉といった概念を用いて俗流マルクス主義の経済一元論の克服を図った。
→関連項目イデオロギーバシュラールフーコー

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世界大百科事典 第2版の解説

アルチュセール【Louis Althusser】

1918‐90
フランスの哲学者。1948年以来エコール・ノルマル・シュペリウールの講師となり,また共産党員となる。スターリン批判以後のマルクス主義の多元化の潮流のなかで,バシュラールらの科学認識論の伝統をひきつぎつつ,マルクス思想の構造論的再理解を試み,構造主義マルクス主義者として60年代以降の思想的大革新の旗手の一人となった。80年に精神に異常をきたし,妻を絞殺して精神病院に収容された。主著は《資本論を読む》(1965)など。

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大辞林 第三版の解説

アルチュセール【Louis Althusser】

1918~1990) フランスの哲学者・マルクス主義者。科学認識論によるマルクスの読み直しを行い、重層的決定の弁証法、構造因果性の哲学を提案。著「資本論を読む」など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アルチュセール
あるちゅせーる
Louis Althusser
(1918―1990)

マルクス主義の現代的活性化を試みたフランスの哲学者。アルジェリアに生まれ、パリのエコール・ノルマル・シュペリュール(高等師範学校)でバシュラールに就いてヘーゲル哲学を研究し、のち母校で哲学を講じる。マルクス主義における科学と哲学との関連の固有な構造を検出することが、彼の学問的営為の基礎をなす。マルクスの思想を初期の人間論、疎外論に還元することを拒否して、その思想の特質がイデオロギーからの「認識論的切断」にあることを力説し、また他方、マルクスの主著『資本論』を単なる経済的機構分析の書として読む傾向に反対して、それを資本制的生産様式の構造論、社会諸階級の対抗の書として読むことの必要性を強調している。精神分析学から援用した「重層的決定」surdtermination、または「構造的因果性」causalit structuraleという鍵(かぎ)概念に基づき、従来のマルクス主義の一元的「土台‐上部構造」論への異議申し立て、マルクスに欠如していた国家論、イデオロギー論の新たなる構想など、斬新(ざんしん)な理論活動を進める。1967年ごろより自らの哲学的立場をテオリー(理論)偏重だと自己批判しつつ、理論における階級闘争の視座を前面に押し出してくる。その一表現として、彼の政治的実践は、フランス共産党内部から、同党のプロレタリア独裁概念の放棄、同党の革命戦略、組織原則に対する批判として展開される。
 主著に『甦(よみがえ)るマルクス』(1965)、『資本論を読む』(1965)、『科学者のための哲学講義』(1967)、『国家とイデオロギー』(1970)、『自己批判』(1974)、『共産党内でこれ以上続いてはならないこと』(1978)がある。[安孫子誠男]
『河野健二・田村俶訳『甦るマルクス』(1968・人文書院) ▽L・アルチュセール他著、権寧・神戸仁彦訳『資本論を読む』(1974・合同出版/今村仁司訳・全3冊・ちくま学芸文庫)』

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世界大百科事典内のアルチュセールの言及

【構造主義】より

…それは大きな知的反響をよびおこし,《エスプリ》誌の〈野生の思考と構造主義〉の特集(1963)をはじめ,多くの雑誌がレビ・ストロースと構造主義を論じて,〈構造主義〉の時代の幕明けとなった。このような論議の高まるなかで,フーコーが《言葉と物》(1966)を,アルチュセールが《資本論を読む》《甦るマルクス》(ともに1965)を,ラカンが《エクリ》(1966)を,R.バルトが《モードの体系》(1967)を世に問い,その他文学批評の分野でも構造分析が行われ,いずれも何らかの形で〈構造〉ないし〈システム〉を鍵概念として近代西欧の観念体系を批判吟味する新しい構造論的探求を展開した。そして〈構造主義〉は,それまでの20世紀思想の主潮流であった〈実存主義〉や〈マルクス主義〉をのりこえようとする多様な試みの共通の符牒となった。…

【社会学】より

… 次に,認識論次元での反省は,社会学の認識が価値自由のルールにのっとった実証的性格のものであるべきか,それとも〈精神科学〉の伝統に準拠した人文学的性格のものであるべきか,というこれまた古典的な論争のむし返しだった。しかし,社会学の認識関心をもって社会と人間の解放にあるとするJ.ハーバーマスが,人間の意識やエランélan(情動)を重視する主観主義的アプローチを採用するのに対して,イデオロギー的呪縛からの科学の解放を意図するL.アルチュセールが,物性を備えた構造や組織への客観主義的アプローチを主張し,マルクス主義社会学を〈文化〉派と〈科学〉派に分断させたことにみられるように,この問題の根は深い。 次の人間学的次元での反省もまた,古くして新しいものである。…

【文化】より

…それゆえ,文化は社会のさまざまなレベルの行為者の施策に媒介されるとともに,伝達されるものの内容を媒介としつつ,一社会の人々の間での資源,権力,威信などの配分,すなわち,社会構造に影響をあたえる。それゆえL.アルチュセールなどのようにこれらの文化伝達の制度をすべて〈国家のイデオロギー装置〉と考え,支配階級による支配への国民の合意を調達することがその機能だと説明している人々もいる。このような観点から,学校教育とマス・メディアを現代における主要な問題点として重視する研究者も多い。…

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