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アルテミドロス Artemidōros

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アルテミドロス
Artemidōros

前2世紀末頃のギリシアの地理学者。エフェソスの出身。地中海沿岸,黒海沿岸を航海し,航海記や地理書を書いた。その著作はストラボンに利用され,また後代著述家の引用や要約によっても知られている。

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世界大百科事典 第2版の解説

アルテミドロス【Artemidōros】

2世紀後半のギリシアの著述家。生没年不詳。小アジアのエフェソス出身で,各種の占いを研究し《夢占い》全5巻を残した。簡潔な文体が特徴で,著述にあたっては文献の研究ばかりでなく,アジア,ギリシア,イタリアなど各地を旅して得た見聞を活用している。そのため当時の珍しい民間伝承や迷信の例が豊富に含まれているので,古代に関する民俗学的な研究には貴重な資料となっている。なお,同じエフェソス出身で同名の地理学者(前1世紀)がいるので,注意を要する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アルテミドロス
あるてみどろす
Artemidros

生没年不詳。古代ギリシアの学者。2世紀末ごろ各種の占いに関する著作(散逸)のほか、現存の『夢占い』5巻を著した。これは、広く旅行して集めた資料に基づき夢の内容を合理的に解釈したもので、夢が現実となった多数の実例があげられている。彼は、夢占いからできる限り迷信や神秘的解釈を取り除き、さらに個人の習慣や考えを考察の対象に加えることにより、夢の一般的要素と個人的要素とを区別した。ストア哲学の影響が顕著である。[岡 道男]

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世界大百科事典内のアルテミドロスの言及

【占い】より

…既に,アリストテレスは,夢が神から送られてくるものではなく,人間の精神の機構と結びつくものとみなしているが,それでも,この夢見のための籠りは近世に至るまで一貫して世界の各地で行われ続けたのである。2世紀初頭に生まれたアルテミドロスは,ギリシア・ローマにおける夢占いの実際をもっとも詳細に記した人物であるが,その《夢判断》は,マクロビウスの《スキピオの夢》とともに,古代後期の夢占いの体系をよく伝えている。 木の枝または棒を用いる占いも起源は古い。…

※「アルテミドロス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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