アレガニー石(読み)アレガニーせき(その他表記)alleghanyite

最新 地学事典 「アレガニー石」の解説

アレガニーせき
アレガニー石

alleghanyite

化学組成鉱物単斜晶系,空間群P21/b,格子定数a0.4815nm, b1.0574, c0.8083, β108.74°,単位格子中に2分子含む。ヒューム石族に属し,n〔(Mn, Mg)2(SiO4)〕・(Mn, Mg)(OH, F)2の組成をもち,nが1, 2, 3, 4の場合がある。アレガニー石はn=2。通常鮮紅色または灰紅色不規則粒状。劈開なし,比重4.02, 硬度5.5。光軸面とZ軸は(010)に垂直。X∧a+22°~35°, 2V(-)72°,光分散rv,屈折率α1.756, β1.780, γ1.792, 複屈折大きくγ-α0.036, 薄片中無色だが,ときに弱い多色性(桃~淡黄)を示す。葉片状双晶(対称消光角22°)をなすのが特徴。テフロ石などややケイ酸分に乏しいマンガン鉱物と共存する。米国ノースカロライナ州Alleghanyから命名

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関連語 青木

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アレガニー石」の意味・わかりやすい解説

アレガニー石
あれがにーせき
alleghanyite

普通は粒状結晶が集合して塊状をなす鉱物。変成層状マンガン鉱床中に、高品位マンガン鉱石を構成する一員として産する。ハウスマン鉱、菱(りょう)マンガン鉱、緑マンガン鉱パイロクロアイト、テフロ石などと集合をつくるが、石英とは直接接して産することはない。長野県辰野(たつの)町浜横川鉱山(閉山)をはじめ、日本での産出例はたいへん多い。しかし、類縁の園石(そのせき)やリッベ石などとは肉眼的な区別ができない。名称は、原産地であるアメリカのノース・カロライナ州アレガニーAlleghanyに由来する。

松原 聰]


アレガニー石(データノート)
あれがにーせきでーたのーと

アレガニー石
 英名    alleghanyite
 化学式   Mn5(SiO4)2(OH)2
 少量成分  Mg,F
 結晶系   単斜
 硬度    5.5
 比重    約4.0
 色     濃桃、淡褐~灰褐
 光沢    ガラス
 条痕    白~帯褐白
 劈開    無
       (「劈開」の項目を参照
 その他   アルバイト双晶に似た集片双晶をな
       すことが多い

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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