イソオクタン(英語表記)isooctane

翻訳|isooctane

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

イソオクタン
isooctane

2, 2, 4-トリメチルペンタン。化学式 CH3C(CH3)2CH2CH(CH3)2 。石油中に微量含まれている。ガソリンのアンチノック性測定用の標準燃料で,オクタン価 100と規定されている。無色の液体。沸点 99℃。工業用イソオクタンイソブチレンおよびイソブタンからつくられ,少量の異性体を含むため,オクタン価は 100より低いが,高オクタン価ガソリンの配合剤として重要である。

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世界大百科事典 第2版の解説

イソオクタン【isooctane】

ふつうn‐オクタンの異性体の一つである2,2,4‐トリメチルペンタンをいう。常温・常圧下で無色の液体。オクタン価測定のための正標準燃料(オクタン価100)とされ,またそのオクタン価が高いことを利用して高オクタン価ガソリン製造のための混合材として使用される。イソオクタンの製造法は2種類ある。第1は,酸性触媒を用いてイソブタンをイソブチレンアルキル化する方法で,第2は,イソブチレンを硫酸,リン酸などを用いて二量化し,生成するジイソブチレン(イソオクテン)を水素化してイソオクタンとする方法である。

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大辞林 第三版の解説

イソオクタン【isooctane】

オクタンの異性体の一つで、無色の液体。化学式 C8H18  2 、 2 、 4 -トリメチルペンタン。ガソリンのアンチ-ノック性をはかる標準物質。高オクタン価ガソリンの配合用にも用いられる。 → オクタン価
2 -メチルペンタンのこと。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イソオクタン
いそおくたん
isooctane

炭素数8個の飽和炭化水素のうち、直鎖状のものをn-オクタンといい、枝分れしたものをイソオクタンとよぶが、燃料分野ではとくに2,2,4-トリメチルペンタンのことをさす。
 石油中にも微量存在するが、工業的にはイソブチレン、イソブタンを原料として合成される。無色の液体。水には溶けないが炭化水素系の溶媒には任意の割合で混じる。ガソリンのアンチノック性を測定する標準燃料で、この化合物のオクタン価を100とする。
 また2-メチルヘプタンのことをイソオクタンということがある。[佐藤武雄・廣田 穰]

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