イージー・ライダー

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イージー・ライダー
いーじーらいだー
Easy Rider

アメリカ映画。監督デニス・ホッパー。1969年作品。動乱のベトナム戦争時代の世相を反映し、サブカルチャーを主題にした作品。ロック音楽を流し、麻薬を浴びるように吸いながらヒッピーたちが旅をするカウンターカルチャーを全面に描き、第二次世界大戦後のベビーブーム世代の若者たちを観客対象にした、暴力的で反権威主義的な時代を象徴する作品。テレビ界との競争の激化に伴い、大予算で製作した映画が安易に興行的成功を約束されない時代となったため、低予算によって、約半数を占めていた観客層である若者を対象に、集客を見込んだ“youthpix”(若者向け映画)と位置づけて製作された。大手映画製作スタジオのプロデューサーの戦略が成功を収めた好例で、以降、本作の模倣に近い作品も少なからずつくられた。シーン間の連続性や脈略が希薄な編集スタイルには、当時の実験的なアンダーグラウンドシネマの影響がみえるのも特徴的。1969年、カンヌ国際映画祭新人監督賞受賞。1970年(昭和45)日本公開。[堤龍一郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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