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ウマゴヤシ

百科事典マイペディアの解説

ウマゴヤシ

江戸時代に渡来したといわれる,ヨーロッパ原産のマメ科の一,二年草。葉は長さ1.5cm内外の3小葉に分かれる。春,葉腋から出た短い花柄上に,少数の黄色い蝶(ちょう)形花をつけ,花後にらせん状に巻いた5mm内外のとげのある果を結ぶ。緑肥飼料作物として栽培され,また野生化もしている。名は,ウマに与えると肥えるということからついた。近縁に青紫色の花をつけるムラサキウマゴヤシアルファルファ),豆果にとげのないコメツブウマゴヤシがあり,栽培されまた野生化している。

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世界大百科事典 第2版の解説

ウマゴヤシ【bur clover】

飼料および緑肥とするために栽培もされるマメ科の植物。飼料としてウマに与えると肥えるということから,ウマゴヤシ(馬肥し)という和名がついた。バークローバーとも呼ぶが,これは莢(さや)に毬(いが)burのようなとげがあるためである。ヨーロッパ原産で,日本には江戸時代に渡来したとされるが,さらに古い時代に朝鮮から伝播されていたとする説もある。世界の暖帯,温帯に広く帰化している。海岸や平地の道ばたに生える一年草または越年草で,全体ほとんど無毛。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ウマゴヤシ
うまごやし
bur clover
[学]Medicago hispida Gaertn.

マメ科の一、二年草。茎は斜めに立ち、高さ約60センチメートル。葉は3枚の小葉からなる複葉で、葉柄は長い。小葉は倒卵形で先がややくぼむ。春、葉腋(ようえき)に黄色の蝶形花(ちょうけいか)を数個つける。果実は螺旋(らせん)状に巻いた球形で、径5~8ミリメートル。飼料作物で、果実の縁(へり)に沿って、いがburのような刺(とげ)があるので一般にバークローバーとよぶ。ヨーロッパ原産で、日本には江戸時代に渡来したとされるが、さらに古く朝鮮から渡来したとする説もある。青刈りして飼料とするが、乾草やサイレージにもする。また、田に鋤(す)き込んで緑肥とする。播種(はしゅ)期は秋。寒さに弱く、おもに西日本で水田裏作にする。暖地では野生化しているものもある。[星川清親]

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世界大百科事典内のウマゴヤシの言及

【豆】より

…豆類を産出するマメ科植物は窒素固定を行う根粒菌の共生による根粒を有している。そのため土壌中の窒素分が少ないやせた土地でもよく生育するものも多く,シロクローバー(シロツメクサ),アカクローバー(アカツメクサ),ウマゴヤシなど草本性の種では,牧草として広く利用されるものが多い。マメ科の牧草は土地を肥沃にするだけでなく,タンパク質やアミノ酸の含有量も高いため良好な家畜飼料になる。…

※「ウマゴヤシ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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