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ウルムチ

世界大百科事典 第2版の解説

ウルムチ【Ürümqi】

中国,新疆ウイグル自治区中央部,ジュンガル(準噶爾)盆地南部のオアシスの町で,自治区の主都。ウルムチとはモンゴル語で〈美しい牧場〉の意。古来,天山北路の要地で,8世紀初めに唐は北東のジムサル(吉木薩爾)に北庭都護府をおき,ここを庭州輪台県とし税関を設けた。その後,遊牧民族の支配を経て,1763年(乾隆28)清が迪化(てきか)城をおき,1882年(光緒8)新疆省設立の際に省都となった。新中国成立後,1955年自治区主都として〈教え導く〉という意味の迪化を廃してウルムチを市名とし,市域の整備・拡張をおこない,自治区の政経・文化の中心都市に発展した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ウルムチ
うるむち / 烏魯木斉

中国、新疆(しんきょう/シンチヤン)ウイグル自治区中部、ウルムチ川河畔にある市。同自治区の政府所在地。天山(てんざん/ティエンシャン)山脈主脈とボグダ山系との間、達坂(ダーバン)城凹地の北部にある。人口164万3760(2000)。住民にはウイグル族、漢族、カザフ族などが多い。紅雁池(こうがんち)の火力発電所を中心に鉄鋼、紡績、石炭などの近代工業も発達、また美術工芸などの手工業も盛んである。新疆大学や地理研究所なども設けられている。蘭新(らんしん)鉄道や、クチャや奇台に通じる自動車道の起点で、南東には達坂城鎮や塩湖があり、トゥルファン盆地への交通の要所を占め、塩も生産する。[駒井正一]

歴史

ウルムチとはモンゴル語で「美しい牧場」を意味する。古く漢代には車師(しゃし)後国の中心であり、また唐代の庭州、北庭都護府もこの近くにあった。現在の町の歴史は比較的新しく、1755年、清(しん)朝がジュンガル王国征服のために、ここに軍営を設け城塞(じょうさい)を築いたことから始まる。当時ここに紅色の垣をもつ関帝廟(かんていびょう)がつくられたことから紅廟子ともよばれた。最初ここに天山東部(東路)を監督する烏魯木斉(ウルムチ)都統が置かれた。1773年ウルムチは迪化(てきか)州と改められ、この地方の交易、交通の中心として発展した。1882年、準部、回部が新疆省として再編成されるとその省都となり、迪化府となった。解放後の1953年ウルムチ市となり、さらに57年新疆省が新疆ウイグル自治区となると、自治区人民委員会が置かれた。63年にはハミからの鉄道も通じ、蘭新(らんしん)鉄道が完成した。[森川哲雄]

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