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エイトフ図法 エイトフずほうAitoff's projection

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エイトフ図法
エイトフずほう
Aitoff's projection

ロシア人 D.エイトフ (1854~1934) が 1818年パリで考案した地図投影法。擬方位図法の一種で,横軸正距方位図法を横方向だけ2倍に引伸しする変換 (エイトフ変換という) で得られる。英語圏と日本の地図帳では,最近までハンメル図法を混同してエイトフ図法といっていた。両者とも世界全図に用いられ,世界全体を楕円 (長半径と短半径を2:1の割合にする) に収め,いずれも赤道以外の緯線はすべて湾曲し,外周の経線のみが楕円で,他はそうならない。ハンメル図法は正積図法であるが,エイトフ図法は正積でなく,中央経線 (直線で表わされる) の長さが正しく表わされる。

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デジタル大辞泉の解説

エイトフ‐ずほう〔‐ヅハフ〕【エイトフ図法】

1889年、ロシアのエイトフ(D.Aitoff)が考案した図法。正距方位図法の半球図を、横方向に2倍に引き伸ばしてできる楕円に、全地球を表すもの。ハンメル図法と似るが、正積ではないので実用価値は劣る。

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大辞林 第三版の解説

エイトフずほう【エイトフ図法】

楕円形の擬方位図法の一。1889年ロシア人エイトフ(D. Aitoff)が創始。モルワイデ図法と似るが、緯線が中央経線を遠ざかるほど赤道の外側に湾曲する。一つの楕円内に世界全図を描くことができる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エイトフ図法
えいとふずほう
Aitoff's projection

地図投影の一種。横軸正距方位図法で円形に表される半球図を、赤道に平行な横方向に2倍に引き伸ばした楕円(だえん)形にして地球全体を表す図法。楕円の長軸を赤道、短軸を中央経線とし、球とした地球の半径をRとして、長軸の長さは2πR、短軸の長さはπRとする。正角図法、正距図法、正積図法のいずれでもないが、この変形の結果を正軸とみなして、これから横軸、斜軸の場合の作図も考えられ、それらを含めて地図帳の世界全図に用いられる。横方向に2倍引き伸ばす方法は1889年にロシアのエイトフDavid Aitoff(1854―1933)が発表し、ドイツのハンメルErnst von Hammer(1858―1925)が1892年にその紹介記事のなかで横軸正積方位図法への応用を述べた。その後、20世紀中期のフランス語文献では、この変換をエイトフ変換と命名した。[金澤 敬]

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