改訂新版 世界大百科事典 「エトアール凱旋門」の意味・わかりやすい解説
エトアール凱旋門 (エトアールがいせんもん)
Arc de triomphe de l'Étoile
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パリのエトアール広場(現在の名称はシャルル・ドゴール広場)の中央に建つナポレオン1世時代の戦勝記念碑。1806年皇帝の命令のもとにシャルグランの設計で計画され、グーストおよびペルシエの改案を経て36年に完成された。高さ50メートル、幅45メートル、奥行22メートルの規模をもつこの巨大な記念碑は、壁面にリュードの手になる「ラ・マルセイエーズ」(進軍)、プラディエ、コルト、エテックスらの浮彫り装飾をもち、当時の新古典主義様式を代表する作品となっている。大アーチの真下には1920年以来、永遠の灯とともに、無名戦士の墓碑が安置されている。
[名取四郎]
…ローマの《セプティミウス・セウェルスの凱旋門》は三連アーチの最も完成した形式を示し,4世紀の《コンスタンティヌスの凱旋門》(ローマ)はそれに倣っている。フランス革命後ナポレオンがパリに建立した《エトアール凱旋門》は古代ローマのそれを手本としたものである。【青柳 正規】。…
…1812年ローマ賞を得るがイタリアには留学せず,ブリュッセルに工房をもち彫刻を教える。31年ふたたびパリに戻り,政治家ティエールの庇護を得て,未完成であったエトアール凱旋門の装飾浮彫の一つを委嘱され〈ラ・マルセイエーズ〉(1835‐36)を完成。その他《ネイ元帥像》(1853,パリ,オプセルバトアール通り)などを制作した。…
※「エトアール凱旋門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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