エビネ(蝦根)(読み)エビネ(英語表記)Calanthe discolor; calanthe

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エビネ(蝦根)」の意味・わかりやすい解説

エビネ(蝦根)
エビネ
Calanthe discolor; calanthe

ラン科多年草各地の山林中などにごく普通に生じる。地下数珠を引伸ばしたような,節の多い地下茎があり,多数のひげ根がある。葉は粗大で,長さ 20~30cmで2~3枚が互いに抱合うような形で大きな株をつくる。花は春に株の中心から高さ 30cmほどの花序を出し,十数個の花を総状につける。6枚の内・外花被片はほぼ平開し,唇弁だけは3つに裂けたうえ,さらに裂片にくぼみが入るなど複雑な形をしている。花色は外花被片が紫褐色で内花被片は淡紅色濃色斑点をもつものもあり変異が多い。観賞用に栽培され,品種も多く知られている。

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