エマージング・マーケット(英語表記)emerging market

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エマージング・マーケット
emerging market

急速な経済成長が見込め,貿易相手国,投資先として有望になりつつある国や地域。具体的には改革・開放経済で成長を続ける中国,改革刷新のベトナムなどのアジア地域,北米自由貿易協定 (NAFTA) の発効で成長が期待されるメキシコなどの地域をさす。ヨーロッパ,アメリカなどの成熟市場と比べて潜在的な成長力があり,株価の上昇率も高く,投資先としての魅力が増している。これらの国や地域では,道路,空港,通信などのインフラの整備が遅れているケースが多く,成長が軌道に乗るためには多くの投資も必要になる。

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知恵蔵の解説

エマージング・マーケット

新興市場地域」のページをご覧ください。

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百科事典マイペディアの解説

エマージング・マーケット

新興成長市場。経済が成長し,貿易や投資先として有望な発展途上国・地域を指す。1980年代後半から,社会主義経済を離れ市場経済化に移行した旧東欧諸国,累積債務問題が解決に向かったアルゼンチン,チリなどの中南米諸国,2ケタ成長を続けてきた中国,改革刷新のベトナムをはじめとする東南アジア諸国のマーケットのことをいう。 それらの諸国は市場開放,国有企業の民営化,外資導入規制緩和などの経済自由化策が進められており,低成長が続く先進諸国企業にとって輸出先,投資先として魅力が高まってきた。しかし受け皿となるマーケットが小さいため,1997年夏,東南アジアで起こった通貨危機では,実体経済の混乱にもつながる弱さが浮彫りになった。その後タイ,フィリピンインドネシアなどはIMF国際通貨基金)の支援を得て,経済再生を目指している。1998年になると世界的な規模での通貨危機,経済危機が進行,エマージング・マーケットへの魅力は一時的には失われている。

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