コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

エライジン酸 エライジンさん elaidic acid

4件 の用語解説(エライジン酸の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エライジン酸
エライジンさん
elaidic acid

炭素原子数 18で,二重結合1個をもつ脂肪酸。その化学式は C17H33COOH である。オレイン酸 (シス形) の幾何異性体トランス形の構造をもつ。白色鱗片状晶。融点 44~45℃。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

栄養・生化学辞典の解説

エライジン酸

 C18H34O2(mw282.47).脂肪酸の一つ.trans-9-オクタデセン酸.CH3(CH2)7CH=CH(CH2)7COOH

出典|朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

エライジンさん【エライジン酸 elidic acid】

化学式CH3(CH2)7CH=CH(CH2)7COOH。トランス‐9‐オクタデセン酸の慣用名。不飽和脂肪酸の一つ。天然油脂中に大量に存在するオレイン酸(シス型)の異性体で,それ自身は天然には存在しない。水素添加によってステアリン酸になる。融点44.5℃,沸点234℃(15mmHg)の白色固体。オレイン酸を亜硝酸またはセレンを用いて異性化させると得られる。亜硝酸などは触媒として作用するが,セレンの場合0.003~0.1%の量で,150~220℃でエライジン化する。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エライジン酸
えらいじんさん
elaidic acid

鎖式不飽和カルボン酸の一つ。オレイン酸の幾何異性体でトランス-9-オクタデセン酸の構造をもつ()。
 オレイン酸を少量のセレンとともに150~200℃に加熱すると、二重結合の異性化がおこりエライジン酸を生成する(エライジン化)。
 エタノール(エチルアルコール)からの再結晶により白色ろう状の結晶が得られる。水には溶けないが、エタノール、エーテルなどに溶ける。ヨウ化水素と赤リンで還元するとステアリン酸になる。エライジン酸のグリセリドをエライジンとよぶ。代表的なトランス脂肪酸であり、多量に摂取すると悪玉のLDLコレステロールを増加させ心臓疾患のリスクを高めるといわれ、2000年代になって食品のトランス脂肪酸含有量の表示を義務づけたり、使用を制限するなどの規制をする国が増えている。日本ではトランス脂肪酸の平均摂取量はWHO勧告の上限値(全摂取カロリーの1.0%未満)より低く、現在は規制の対象となっていない。[廣田 穰]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

エライジン酸の関連キーワードオレイン酸ブタジエンリノール酸ソルビン酸ヘキサンアリルオレイルアルコールバクセン酸Chāma Rāja IVChâteau de Chenonceau

今日のキーワード

パラチオン、パラチオンメチル

パラチオンは無色で油状の液体、パラチオンメチルはコハク色の液体。ともに毒性が強く、有機リン系殺虫剤として使用された。50年代以降、稲の害虫被害を防ぐことが確認され、広く導入された。しかし、農民の中毒死...

続きを読む

コトバンク for iPhone