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エルベシウス エルベシウス Helvétius, Claude Adrien

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エルベシウス
エルベシウス
Helvétius, Claude Adrien

[生]1715.1.26. パリ
[没]1771.12.26. ベルサイユ
フランスの哲学者。フランス革命の思想上の先駆者の一人。百科全書派啓蒙思想家で,フランス 18世紀唯物思想の社会学的,政治学的方面の代表者。イエズス会経営の学校で学んだのち,23歳で徴税官になり,この職から得た莫大な収入でサロンを開き,ドルバック,ディドロダランベールらと親交を結ぶとともに,哲学研究に専念,ロックコンディヤックの感覚論から出発して唯物論に到達。

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デジタル大辞泉の解説

エルベシウス(Claude Adrien Helvétius)

[1715~1771]フランスの唯物論哲学者。百科全書派に属し、教権・王権を痛烈に批判。フランス革命の思想的先駆者の一人。著「精神論」「人間論」など。

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百科事典マイペディアの解説

エルベシウス

フランスの哲学者で,急進的な唯物論的感覚論者。人間精神のすべての活動を身体的感覚に基づかせるとともに,富の公平な配分を主張し封建的な圧政を排する政治思想を唱えた。
→関連項目アンシクロペディスト快楽主義

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世界大百科事典 第2版の解説

エルベシウス【Claude Adrien Helvétius】

1715‐71
フランスの哲学者。ルイ15世妃の侍医長の家に生まれ,23歳のとき,王妃の好意で徴税請負人の職につく。結婚を機会に王妃の司厨長の地位を購入し,冬期以外はパリ盆地南西の領地ボレに隠棲。学問研究に専念する一方,ボレの住民のために靴下のマニュファクチュアを作った。主著は《精神論》(1758)と《人間論》(1772)である。前者は,国王の印刷許可をえて出版されたが,ジャンセニストイエズス会士の攻撃にさらされ,国王の顧問会議から発売禁止処分を受けて,エルベシウスは自説の撤回を余儀なくされた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エルベシウス
えるべしうす
Claude Adrien Helvetius
(1715―1771)

フランスの哲学者。百科全書派の一人として絶対王制と教会の権威とを激しく批判したため、最初の著作『精神論』(1758)は焚書(ふんしょ)の刑に処せられたが、彼の思想の特徴は、ロックの認識説をむしろ心理学説として発展させて、一種の環境決定論を主張したところに存する。つまり、人間のあらゆる精神活動の根源は感覚的快の追求にあり、自己愛と利害とがその唯一の動機である。他方、善とは公共の利害に合致する行為をいうのだから、個人の快楽が社会の福祉に合致するように人々を教育し、法律を制定すべきであると説く。また遺稿『人間論』(1772)では、人間精神を白紙(タブラ・ラサ)とみて、才能や素質の生得性を否定し、それらを各個人に特有の価値評価や動機づけの総体、つまり教育の所産として説明した。[坂井昭宏]

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世界大百科事典内のエルベシウスの言及

【快楽主義】より

…この立場はもっとも素朴な世俗的人間が無意識にいだいている信念だといえよう。 近代のその代弁者はフランス唯物論者,とくにエルベシウスである。《精神について》(1758)の中で,彼は人間の本性を次の4項のもとでとらえた。…

【感覚論】より

…この注意と反省に〈記号〉を用いると,判断と推理が可能になり,このようにして精神的命題が形成されていくのである。このコンディヤックの理論は,肉体的感性に発する幸福追求の欲望を人間の行為の動機とするエルベシウスの感覚論的道徳論や,カバニス,デステュット・ド・トラシーらの感覚論的観念学によって継承されている。感覚認識論【中川 久定】。…

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