エンレイソウ(延齢草)(読み)エンレイソウ(英語表記)Trillium smallii

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「エンレイソウ(延齢草)」の解説

エンレイソウ(延齢草)
エンレイソウ
Trillium smallii

シュロソウ科の多年草山地に生える。太い根から高さ 20cm内外の円柱状の茎を出し,先端に広卵円形の大きな葉を 3枚輪生する。5~6月頃,輪生葉の中心に柄のある花を 1個つける。花は緑色またはがかった緑色の外花被片 3枚,おしべ 6本,めしべ 1本からなり,花弁に相当する内花被片はない。果実は黒紫色の液果で,甘ずっぱく生で食べられる。近縁の種類にはミヤマエンレイソウ(深山延齢草) Trillium tschonoskii,オオバナノエンレイソウ Trillium kamtschaticumがあり,これらはいずれも外花被片のほかに白色または淡紅色の 3枚の内花被片がある。

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世界大百科事典 第2版「エンレイソウ(延齢草)」の解説

エンレイソウ【エンレイソウ(延齢草) Trillium smallii Maxim.】

温帯落葉林の林床の草地に生えるユリ科の多年草(イラスト)。輪生する3枚の大きな葉がきわめて特徴的である。本種は花弁を欠くが,シロバナエンレイソウT.tschonoskii Maxim.(イラスト)やオオバナエンレイソウT.kamtschaticum Pallasは白い花弁が発達し,美しいのでしばしば写真で紹介される。地下茎は太く,ややエビ形にそりかえる。茎は高さ20~40cm,上部に広卵状ひし形の葉を輪生し,4~5月,その間から1本の花梗を伸ばす。

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