オペラ・ハウス(シドニー)(読み)オペラハウス

百科事典マイペディア の解説

オペラ・ハウス(シドニー)【オペラハウス】

オーストラリアシドニーシンボルとなる劇場。実に16年もの年月をかけて1973年,王立植物園の突端ベネロング岬に完成。デンマークの建築家ヨルン・ウッツオンによる設計で,テラスに囲まれた貝殻のような独特の形状とそれらを作り上げた建築技術は,20世紀における革新的な建築作品として価値が認められ2007年,世界文化遺産にも指定されている。非対称の屋根は大きく2つに分かれ,オペラ・シアター(1500席あまり)とコンサート・ホール(約2700席)を中心に,レセプションホール,図書館,多くのレストランやバーなどが含まれている。各劇場の音響効果もすばらしく,世界遺産指定はこういった内部構造も高く評価してのものである。すぐ東側,湾を挟んだ対岸にあるミセス・マッコリー岬からのオペラ・ハウスとハーバ・ブリッジの眺望は,シドニーを代表する景観としてあまりにも名高く,多くの観光客が訪れている。
→関連項目サーキュラー・キー

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android