オーデル川(読み)オーデルガワ(英語表記)Oder

デジタル大辞泉 「オーデル川」の意味・読み・例文・類語

オーデル‐がわ〔‐がは〕【オーデル川】

Oderヨーロッパ東部ズデーテン山脈に源を発し、バルト海に注ぐ川。長さ910キロ。途中ナイセ川を合わせ、下流ポーランドドイツとの国境をなす。オドラ川

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精選版 日本国語大辞典 「オーデル川」の意味・読み・例文・類語

オーデル‐がわ‥がは【オーデル川】

  1. ( オーデルは[ドイツ語] Oder ) ヨーロッパの東部、ポーランドとドイツの国境付近を流れる川。チェコ北部のズデーテン山脈に源を発し、北西流してバルト海に注ぐ。物資輸送路として重要。チェコ、ポーランド読みはオドラ川。

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改訂新版 世界大百科事典 「オーデル川」の意味・わかりやすい解説

オーデル[川]
Oder

ヨーロッパ中央部を北流する川。ポーランド語名はオドラOdra川。全長903km。流域はポーランド西部とドイツ東部をおおう。チェコ北部のズデーテン山地に源を発し,カルパチ山脈の峠を越えてポーランド領内にはいる。いくつかの支流を合わせつつシロンスクシュレジエン平原を北西に流れ,ブロツワフ(旧ブレスラウ)を貫流モレーンの台地間を曲流しながら下る。ウィルヘルム・ピーク地方でナイセ川を,さらに右岸にワルタWarta川を合わせ,北流してオーデル湾に注ぐ。第2次大戦後,ナイセ川とこのオーデル川を連ねるオーデル・ナイセ・ラインがポーランドとドイツの新しい国境と定められた。これは長く東西対立の一因となったが,1950年に東ドイツはこの線を最終的国境と認め,70年には西ドイツもこれを認めた。オーデル川は水上物資輸送の大動脈で,シュレジエンの炭田や工業地帯とバルト海を,さらにはチェコとバルト海を結んでおり,下流部には運河網が発達している。
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山川 世界史小辞典 改訂新版 「オーデル川」の解説

オーデル川(オーデルがわ)
Oder

モラヴィア山地に発し,ポーランド領内を北西に下ってナイセ川と合流し,北に向かってバルト海に注ぐ中部ヨーロッパの大河。全長861km。ナイセ川とともに,ドイツとポーランドの国境,オーデル‐ナイセ線を形成している。今日では上流まで河運に利用され,重要な交通路となっている。運河によってエルベ川に接続されている。

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旺文社世界史事典 三訂版 「オーデル川」の解説

オーデル川
オーデルがわ
die Oder

チェコとスロヴァキアの山中に源を発し,ドイツ・ポーランド国境を流れ,バルト海に注ぐ川
ヴェルサイユ条約(1919)により,オッパ川合流点より下流は国際河川となり,第二次世界大戦後,ポツダム協定により,オーデル−ナイセ川がドイツ・ポーランドの国境となった。

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