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カオリン kaolin; china clay

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カオリン
kaolin; china clay

高陵土 (白陶土) ともいう。岩石中の長石の分解でできた残留粘土で,一般に白色。主成分はカオリナイト Al2O3・2SiO2・2H2O またはハロイサイト Al2O3・2SiO2・4H2O である。水で練ると可塑性を生じ,乾燥すると強度が出る。 330℃以上で脱水し,溶融温度が高く,粘土中の最高耐火物。ハロイサイトは反応性に富み,硫酸アルミニウムの原料となる。陶磁器,セメント,ゴム,リノリウム,製紙,クレヨン,レーキなどに添加剤として使用される。

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世界大百科事典 第2版の解説

カオリン【kaolin】

窯業原料となるカオリナイト鉱物を主成分とする粘土。カオリン鉱床には,熱水鉱床堆積鉱床風化残留鉱床などがある。一般に,熱水作用により形成されたものは,一次カオリン(粘土)といわれ,木節粘土のように,流水によって運搬され,湖底に堆積して形成されたもの(漂積粘土)は,二次カオリン(粘土)といわれる。中国の景徳鎮付近の高嶺Kaolingという山地に産する粘土が,古くから中国の陶磁器の原料として使用されていたので,この名がおこったといわれる。

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大辞林 第三版の解説

カオリン【kaolin】

〔「高嶺」の中国音から。中国、江西省景徳鎮近くの高嶺に産したのでいう〕
カオリナイトを主成分鉱物として含む粘土。蛙目粘土・木節粘土など。陶磁器・耐火材の原料、化粧品の製造原料、製紙の塡料などに用いられる。高嶺土。高陵土。白陶土。

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世界大百科事典内のカオリンの言及

【濁度】より

…これらの濁度成分は,きわめて微細なコロイド物質から比較的大きな粒子まで広範囲の分布をしており,定量に当たっては透視比濁法によるか光学的測定法を利用している。濁度の測定には,標準濁度物質としてカオリン(白陶土)かホルマジン高分子が使用され,カオリン1mgを蒸留水1lに含む場合の濁りを1度(1゜)と定義している。カオリンを標準物質とする濁度は,一般に濁りの高い水を測定する場合に適し,一方,ホルマジン高分子を利用する濁度は,濁度の低い水を精確に測定する場合に利用される。…

【土器】より

…焼成温度が600~800℃程度の土器は軟質で,たたいても低い音しか発しないが,1000℃を超える高温で焼き上げると硬質に仕上がり,たたくと高い音を発する。特殊例として,中国殷代には,純良のカオリナイトからなる白い土(陶土,カオリン)を用いて1100℃前後で焼成し,白く仕上げた硬質の土器(白陶)がある。600~800℃程度の焼成は,平地か凹地に燃料と土器を積み上げて焼く野焼きで十分である。…

※「カオリン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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