出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
3,3′,4′,5,7-pentahydroxyflavan.C15H14O6(290.27).樹木に広く含まれていて,多くのタンニンの母体となっている.カテキン分子の2位と3位の炭素原子は不斉炭素原子で,d-カテキン,l-カテキン,d-エピカテキン,l-エピカテキンの4種類の立体異性体が存在する.カテキンとエピカテキンは互いにジアステレオマーの関係にある.Uncaria gambirより得られるものはd-カテキンで,融点175 ℃.+18.5°(水溶液).λmax 280 nm.水に易溶,エタノール,酢酸エチルに可溶.dl-カテキンは融点212~214 ℃.主として,染色,なめし革関係で用いられる.顕著な抗菌,抗酸化作用がある.また,l-エピカテキンはAcacia catechuから得られ,融点245 ℃.-68°.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
…(2)フラボノイドflavonoid C6-C3-C6の炭素骨格をもち,植物のほとんど全組織にひじょうに広く分布している黄色の色素。フラボン類,フラバノン類,アントクロール,アントシアン,カテキンなどがある。フラボンは紫外線からの保護作用などの生理作用をもつと考えられている。…
…中国,チベット,モンゴルなどで利用され,小刀で削りとって用いる。
[成分]
茶の特徴的な成分はカフェインとタンニン系物質のカテキンcatechinである。カフェインは人体に興奮作用を与え,苦みを呈する。…
※「カテキン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
突発的に発生し、局地的に限られた地域に降る激しい豪雨のこと。長くても1時間程度しか続かず、豪雨の降る範囲は広くても10キロメートル四方くらいと狭い局地的大雨。このため、前線や低気圧、台風などに伴う集中...