大砲(火砲)の一種。大きな筒を意味する英語のcannon、フランス語のcanonに由来する。加農砲(かのんほう)とも書く。14世紀ヨーロッパに出現した大砲は、15世紀にモーター(臼砲(きゅうほう)、現在では迫撃砲を示す)とカノンの2種に区別された。カノン砲の特徴は、山なりの弾道を描く迫撃砲に比べ、水平に近い弾道(低伸弾道)で弾丸を撃ち出すことができることである。そのために発射薬はモーターより強力で、弾丸は高初速で発射される。威力、射距離は他の砲に比べ大きいが、その反面、砲重量も大きくなり、動作が鈍重になる。第二次世界大戦中は巨大な海岸砲、列車砲が出現した。砲身が長いのが特徴である。単にガンとよぶ場合もあるが、現代ではカノンと榴弾砲(りゅうだんほう)(ハウイツァー)との区別がなくなりつつある。砲身製造技術の向上により、区別する必要がなくなったためである。ちなみに、陸上自衛隊が所有する155ミリ榴弾砲の射程は24キロメートルである。
[猪口修道]
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