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艦砲 かんぽうnaval gun

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

艦砲
かんぽう
naval gun

艦船に搭載される火砲。 16世紀初めまでは,衝角で敵船を破壊するか,接舷移乗戦闘によって海上戦闘が戦われたので,軍船に積まれる大砲は,対人殺傷用の軽量のものにすぎなかったが,ガレオン船が登場して艦対艦の撃戦の時代に移行すると,艦砲は重く,大きくなった。その後,艦砲は火砲の発達に従って威力が増大した。トラファルガルの戦いでは,射程は約 1000mであったのが,第2次世界大戦では日本の戦艦『大和』『武蔵』が史上最大の口径をもつ 46cm主砲を装備し,射程は4万m以上に延びた。艦砲はそのまま甲板に据えられるものと砲塔に組込まれるものの2種に大別される。 H.ネルソンの時代まで,弾着は砲手の勘に頼った。射程が延びるとともに,弾道も複雑となり,射撃指揮装置が発達し,第2次世界大戦ではレーダが使われるようになった。現在の艦砲は,ほとんどが水平,高角両用砲で,高初速,高発射速度および自動化が進んでいる。補助ロケット付き砲弾,誘導砲弾 (→スマート砲弾 ) などを使用するものもある。

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デジタル大辞泉の解説

かん‐ぽう〔‐パウ〕【艦砲】

軍艦に備えつけてある大砲。主砲・副砲・高角砲など。艦載砲。

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世界大百科事典 第2版の解説

かんぽう【艦砲】

軍艦などに装備された火砲。13世紀ころ地中海で使用されたガレー船でハンドカノンが用いられたのが始まりであるといわれる。15世紀ころにはスペイン,イギリス,フランス,中国,朝鮮などの軍艦に口径(砲身の内径)の小さな少数の火砲が搭載されるようになった。その後しだいに口径が大きくなり搭載数も増加し,両玄に複層にわたって搭載したガレオン船も現れた。当時の弾丸は鉄や石の球塊で,相手艦を撃沈するには威力が不十分であり,海戦の雌雄はいぜんとして接玄移乗戦闘により決する場合が多かった。

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大辞林 第三版の解説

かんぽう【艦砲】

軍艦に装備してある砲の総称。主砲・副砲・高角砲・ロケット砲など。艦載砲。 「 -射撃」

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