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カノン砲 カノンほうcannon

翻訳|cannon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カノン砲
カノンほう
cannon

加農砲とも書く。ガン gunとも呼ばれる。遠距離を射撃するために,長い砲身から大きな初速の砲弾を平らな弾道で発射する。ほかの同口径の火器に比べ,砲身,砲架ともに大型で,重量も大きい。牽引され,あるいは自走して移動する野戦重砲,あるいは固定砲架に据えられ海岸要塞砲として使われ,榴弾砲とともに野戦火力の骨幹を形成している。戦車や航空機に搭載する火砲は,砲身の加工や駐退装置に工夫を凝らした軽量のカノン砲である。旧日本陸軍の九六式 15cmカノン砲は,射程が2万 6200mであった。現在アメリカ陸軍の 175mmカノン砲は射程約3万 2700m。なお,旧ソ連軍にはS-23 180mmカノン砲 (射程約3万 400m) ,2S-7 203mm自走式カノン砲 (射程約3万 7500m) があった。

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百科事典マイペディアの解説

カノン砲【カノンほう】

加農砲とも書く。砲身長が口径の20倍以上の火砲で,初速が大きく,通常平射用で遠距離でも貫徹力は強大。用途により野戦重砲,戦車砲,要塞(ようさい)砲などに区分される。
→関連項目自走砲大砲野砲榴弾砲

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大辞林 第三版の解説

カノンほう【カノン砲】

口径の割に砲身が長く、弾丸の発射速度が速い、平射弾道をなす大砲。軍艦や戦車の主砲、高射砲など。加農砲。キャノン。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カノン砲
かのんほう

大砲(火砲)の一種。大きな筒を意味する英語のcannon、フランス語のcanonに由来する。加農砲(かのんほう)とも書く。14世紀ヨーロッパに出現した大砲は、15世紀にモーター(臼砲(きゅうほう)、現在では迫撃砲を示す)とカノンの2種に区別された。カノン砲の特徴は、山なりの弾道を描く迫撃砲に比べ、水平に近い弾道(低伸弾道)で弾丸を撃ち出すことができることである。そのために発射薬はモーターより強力で、弾丸は高初速で発射される。威力、射距離は他の砲に比べ大きいが、その反面、砲重量も大きくなり、動作が鈍重になる。第二次世界大戦中は巨大な海岸砲、列車砲が出現した。砲身が長いのが特徴である。単にガンとよぶ場合もあるが、現代ではカノンと榴弾砲(りゅうだんほう)(ハウイツァー)との区別がなくなりつつある。砲身製造技術の向上により、区別する必要がなくなったためである。ちなみに、陸上自衛隊が所有する155ミリ榴弾砲の射程は24キロメートルである。[猪口修道]

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