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カマルグ Camargue

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カマルグ
Camargue

フランス南部,ラングドック地方東部,ローヌ川三角州の本流と右岸側の分流プティローヌ川にはさまれる面積 780km2の湿地帯。本流に沿う南東部では三角州が特に発達して海中に突き出ているが,南部では砂嘴が発達して潟を構成する。最大はバカレス潟。潮害,塩害に悩まされる地域で,古くはマラリアも流行した。中世以来主要流路沿いに集落ができ,堤防内でコムギとブドウの栽培を行い,ヒツジを主とする放牧に従事していた。 19世紀以後,開発が続けられ耕地面積も増加,ヒツジ,ウマ,ウシの飼育も盛んになった。第2次世界大戦中に米作が始められ,産出量は国内全需要をまかなうところまで増大。水田は三角州北部に多く,三角州南部は,植物・動物保護区となっており,ビーバー,ベニヅルなどは特に有名。エグモルトは中世の港の姿を残す町として広く知られ,観光と製塩の中心地。

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デジタル大辞泉プラスの解説

カマルグ

イギリスのロールス・ロイスが1975年から1986年まで製造、販売していた乗用車。2ドアの高級大型クーペ。

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世界大百科事典 第2版の解説

カマルグ【Camargue】

フランス南東部,ブーシュ・デュ・ローヌ県の一部を占める地方。ローヌ河口のデルタ部分にあたり,ローヌ川主流(大ローヌ)と支流(小ローヌ)と地中海岸とにかこまれた,約800km2の三角形の地帯である。大部分が平坦な低湿地であり,バカレス湾が南部から深くくいこんでいる。低湿地は多く耐塩性の草原を形成し,沼沢がその間に点在している。塩分をふくむ土地であり,また,冬季に北東から吹くアルプスおろしの強風ミストラルのため,樹木は少なく,古来,耕作は行われなかった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カマルグ
かまるぐ
La Camargue

フランス南部、地中海に面したローヌ川デルタ、約6万ヘクタールの地域名称。低湿で、数多く存在するラグーン(潟湖(せきこ))が全面積の約半分を占める。そのなかで、エタン・ドゥ・バカレがもっとも大きい。漁業、製塩業が南部で発達する一方、北部ではヒツジ、ウシの牧畜が行われる。また近年、灌漑(かんがい)、排水事業が進み、ブドウ、イネの栽培が盛んである。とくに米の生産は、10アール当り400キログラムを超える高収量をあげている。[青木伸好]

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世界大百科事典内のカマルグの言及

【ウマ(馬)】より

…家畜のウマのほか,ヨーロッパの中・東部にいて18世紀末に絶滅したターパン,ゴビ砂漠の一部に少数が残るプシバルスキーウマの2種が含まれる。ムスタング,カマルグ馬,御崎馬などは家畜のウマが野生化したものである。1雄と数頭の雌およびそれらの子からなる小群ですみ,雄が群れをオオカミなどの敵と戦って守り,草を食べているときは見張り,草がなくなると,別の食事場へ移動させる。…

【フランス】より

…ヨーロッパ第一の高峰モン・ブランをはじめ高山の多くには氷河で削られた急峻な岩肌がみえ,今なお氷河も残っている。これらの山の水を集めて流れ下るローヌ川は,日本の河川と同じく急流で,運ぶ土砂の量も多いので,河口にはカマルグcamargueと呼ぶ三角州地帯を形成し,エーグ・モルトの町のように,かつての港を内陸に取り込んでしまう一方,米作や放牧に用いられる土地を拡大している。
[変化に富む気候]
 フランスの気候は,三つの停滞性気団と,暖かい北大西洋海流上に発生して順次西からやってくる温暖・湿潤な移動性低気圧との力関係によって決められている。…

※「カマルグ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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