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カルコン calcone

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カルコン
calcone

ベンザルアセトフェノンの別称。化学式 C6H5COCH=CHC6H5 。橙黄色の柱状晶。融点 57~58℃。カルコンのオキシ誘導体はベニバナの色素カルタミンなど,赤色系の天然色素の一群をなし,それらを総称してカルコンということもある。フラボノイドと近縁の関係にある。

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デジタル大辞泉の解説

カルコン(chalcone)

芳香族ケトンに属す有機化合物の一つ。狭義にはベンザルアセトフェノンと呼ばれ、天然に存在せず、ベンズアルデヒドアセトンから合成される。広義にはその誘導体も含まれ、天然にさまざまな植物色素として存在し、各種フラボノイド生合成にかかわる。抗菌性、抗炎症作用を示すものもがある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

カルコン【chalcone】

狭義にはベンザルアセトフェノンをいうが,広義にはその誘導体をも含めてカルコンと総称する。ベンザルアセトフェノン自身は天然には存在しないが,カルコン類は多数天然に存在する。たとえばブテイン(ダリアの黄色品種やキバナコスモスなどの花に配糖体として含まれる黄色色素)やカルタミン(ベニバナの花冠に含まれる紅色色素,日本では食紅としても用いられる)などの植物色素がある。その閉環異性体がフラバノンflavanoneで,フラボン,アントシアニンなどとともに,これら黄色色素化合物の総称としてフラボノイドflavonoidと呼ばれ,アセチルCoAを出発物質にして生ずるポリケチドpolyketideの一種である。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

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