ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カンムリバト」の意味・わかりやすい解説
カンムリバト
Goura cristata; western crowned pigeon
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広義には鳥綱ハト目ハト科カンムリバト属に含まれる鳥の総称で、狭義にはそのうちの1種をさす。同属Gouraには3種が属し、すべてニューギニアとその属島に分布し、全長は70~80センチメートルに及び、名前の示すように、頭に大きな冠状の飾り羽がある。群れをなして森の中を歩き回り、落ちた木の実を拾って食べる。高い枝に小枝で大きな巣をつくり、1卵を産む。種としてのカンムリバトG. cristataは全長80センチメートル、全身美しい青灰色で、肩と背に赤色の、また翼に白色の大きな斑(はん)がある。ニューギニアの西端部と、沿岸のワイゲオ、バタンタ、サラワチ、ミソールの4島の森林にすむ。
[竹下信雄]
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