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コビトカバ Choeropsis liberiensis; pygmy hippopotamus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コビトカバ
Choeropsis liberiensis; pygmy hippopotamus

偶蹄目カバ科。リベリアカバともいう。アフリカ西部のギニアシエラレオネリベリア,ガーナおよびナイジェリアに分布し,湿った森林や沼沢林中にすむ。体長 1.5mで,体はカバよりも小さく,頭は丸くて小さい。鼻孔は大きく,半円形で,眼は突出していない。日中は河岸の湿った穴の中で休息している。夜間,森の中を木の葉,草の根,果実などを捜し歩いて食べる。カバよりも水中依存度が低いが,ときどき水浴したり,敵に襲われたときなど敵の目をくらますために水に入る。

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百科事典マイペディアの解説

コビトカバ

リベリアカバとも。偶蹄(ぐうてい)目カバ科の哺乳(ほにゅう)類。カバよりずっと小さく体長160cm,肩高75cm,体重180〜275kgほど。背は灰黒色,体側は緑色を帯びる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コビトカバ
こびとかば / 小人河馬
pigmy hippopotamus
[学]Choeropsis liberiensis

哺乳(ほにゅう)綱偶蹄(ぐうてい)目カバ科の動物。近似種のカバHippopotamus amphibiusに比べて原始的な形態をもち、生息地からリベリアカバともよばれる。西アフリカのリベリア、シエラレオネ、ギニアの森林地帯、湿気の多い水辺に生息する。頭胴長1.5~1.8メートル、肩高0.75~1メートル、尾長15センチメートル、体重180~250キログラムで、カバの10分の1に満たない。形態的にもカバとは差があり、目と鼻が顔面から突出せず、指間に水かきがない。また、前後肢は細くて比較的長く、背は丸い。体色は体上面が紫がかった褐色、下面が淡色で、体毛は尾端を除き極端に少ない。歯式は

で計38本である。
 カバと異なり群れをつくらず、単独または一つがいで生活し、外形に似ず性質は臆病(おくびょう)で、危険があると森の中に姿を隠す。おもに夕方から夜にかけて行動し、日中は茂みなどで休息していることが多い。食性は草食で、木の芽、草、果実などを主食とする。妊娠期間はおよそ7か月で、1産1子である。寿命はカバより短く20~40年といわれる。日本では東京の上野動物園、名古屋市東山動植物園、和歌山県のアドベンチャーワールドで飼育されており、上野動物園に最初の繁殖例がある。[中川志郎]

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世界大百科事典内のコビトカバの言及

【カバ(河馬)】より

…寿命は40~50年。 別属のコビトカバChoeropsis liberiensis(別名リベリアカバ)(イラスト)は体長1.5~1.7m,体重160~270kgで,カバをそのまま小さくした体型をもち,四肢は少し細長い。西アフリカに分布するが,数は少なく,国際保護動物になっている。…

※「コビトカバ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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