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ガイウス Gaius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ガイウス
Gaius

2世紀中頃のローマの法学者。経歴不詳。当時の法学者がほとんど高級官僚であったのに対し,純粋にアカデミックな法学者として法学教育に従事したといわれる。彼の権威を高らしめた『法学提要』 Institutiones (161頃) の写本は,1816年 B. G.ニーブールによりベロナでほとんど完全な姿で発見され,今日,伝えられる最古の法学入門書となっている。私法を,人の法,物の法,訴えの法に3分して説明し,『学説彙纂』やアラリック抄典に引用されたばかりか,ユスチニアヌス1世法典『法学提要』の主要な素材となり,久しく法学教育や立法の基礎となった。

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デジタル大辞泉の解説

ガイウス(Gaius)

2世紀ごろのローマの法学者。その著「法学提要」は法学入門書として帝国内に長く普及。ユスティニアヌス帝の「法学提要」を通して、後世の法体系に大きな影響を与えた。生没年未詳。

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百科事典マイペディアの解説

ガイウス

2世紀ころのローマの法学者。主著《法学提要》4巻は,ローマの民事法を歴史的説明を交えながら体系的に概説したもので,後世の私法の発達にきわめて大きな影響を与えた。

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世界大百科事典 第2版の解説

ガイウス【Gaius】

2世紀のローマの法学者。東部属州に生まれ,または活動した法学者といわれることがあるが,その生没年,経歴は不詳。古典期(アウグストゥス以降の元首政時代)の法学者には一度も言及されていないが,後古典期においては,引用法において5名の権威あるローマ法学者のうちに数えられるなど,重要な法学者と認められていた。著作としては,〈学説彙纂〉に収録されて伝わる《属州告示注解》32巻,《十二表法注解》6巻などのほか,ローマの法学著作の中では珍しく体系的説明を試みる《法学提要》4巻が,古典期に近い時代に書かれた写本により今日に直接伝えられ,古典期およびそれ以前のローマ法について貴重な資料を提供する。

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大辞林 第三版の解説

ガイウス【Gaius】

二世紀のローマの法学者。法学の入門書として著した「法学提要」はローマ帝国各地で重視された。また、人の法、物の法、訴訟の法という編別は後世の法典の模範となった。生没年未詳。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ガイウス
がいうす
Gaius

生没年不詳。2世紀ごろの古代ローマの法学者。生涯のみならずフルネームも不詳。正しくはガーユス。「ガイウス」は、ローマ人の三つの名前のうち個人名にあたると考えられている。属州出身者と思われる。同時代の他の法学者と異なり、官職にもつかず、皇帝の諮問に答える解答権ius respondendiももたない純粋の学究だった。彼の主著である『法学提要』Institutiones(160ころ)は、4、5世紀に東部の法律学校の1年生用のテキストに用いられたものと思われ、ユスティニアヌスの『法学提要』の基礎ともなった。法律を、人personaeの法、物resの法、訴訟actionesの法に分けた分類、物を有体物と無体物に分けた分類など、後世に影響を与えた理論が多い。[弓削 達]

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世界大百科事典内のガイウスの言及

【法学提要】より

…一般には法学入門書を意味し,ローマ古典期法学者の何人かの著作があるが,その中で,私法を人,物,訴訟に区分しその順序で理解しやすく叙述したガイウスの《法学提要》4巻がとりわけ重要である。ユスティニアヌス1世は法典編纂に際し,ガイウスのそれをもとに,その後の法の変更を併せ考慮した《法学提要》4巻をテオフィルスおよびドロテウスに作成させ,533年学説彙纂と同時にこれに法的効力を付した。…

※「ガイウス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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