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ガス田 ガスでんnatural gas field

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ガス田
ガスでん
natural gas field

ガス層の分布する地域をいう。油層内に存在する流体は,一般に下部から上部に向かって,塩水,石油天然ガスと変わるが,ガス層は石油に比べて天然ガスが圧倒的に多い層をいう。植物の遺骸が地熱の作用で石炭化するとき,メタンなどのガスが発生する。これが炭層から離れて多孔質の地層中の好条件の場所で生成したガス田もある。ガスの成分の大部分はメタンであるが,エタン以上の炭化水素系気体も伴う。これを地上に取り出した後,冷却して液化したのが LNG (液化天然ガス) である。天然ガスには,水溶性天然ガスと呼ばれる石油とは無関係の型もある。千葉県の茂原地方に分布し,メタンを溶解している地下水はヨウ素に富んでいる。

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デジタル大辞泉の解説

ガス‐でん【ガス田】

《ガスは、天然ガスのこと》天然ガスを埋蔵する鉱床のある地域。また、天然ガスを産出する地域。

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大辞林 第三版の解説

ガスでん【ガス田】

天然ガスを産出する地域。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ガス田
がすでん

地下のガス層から天然ガスを採収している地帯の呼称。ガス田が存在する地名をとって「新潟ガス田」などという。
 ガス田は世界各地に分布しており、今後ますます発見が期待されている。巨大なガス田がいちばん多く存在しているのは旧ソ連地域である。西シベリアをはじめ各地でガス田の開発が進んでおり、1979年には確認埋蔵量が25.8兆立方メートルにも達している。西ヨーロッパでは1959年にオランダで巨大なフローニンゲン・ガス田が発見され、北海油田開発の端緒となった。北海ではまず南部でガス田が発見され、探査は北に進み、北海北部で埋蔵量が大きいフリッグ・ガス田が発見された。産出したガスは海底パイプラインでイギリスへ供給されている。北アフリカには1956年に発見されたアルジェリアのハシルメル・ガス田などの大ガス田がある。アメリカでは南部のテキサスやルイジアナに多くのガス田があり、東海岸など消費地へガスを供給している。カナダではアルバータ州に多くのガス田があるほか、北極圏の北極海諸島でもガス田が発見されている。アジアではタイランド湾にガス田が発見され開発が進行中である。パキスタンにも大きなガス田がある。ガス田開発の進捗(しんちょく)に伴い、油田からの随伴ガスを含め、天然ガスの生産量は1980年には1兆6000億立方メートルに達した。
 日本では新潟県に吉井ガス田、東柏崎(ひがしかしわざき)ガス田などがあり、深度5000メートルの所までガス層が発見されている。千葉県下には水溶性ガス田があり、地元の都市ガスとして、また工業原料として使用されている。[田中正三]

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世界大百科事典内のガス田の言及

【油田】より

…原油とガスが共存するのを常態とする地層を油層といい,単数または複数の油層が分布する一定区域が油田であり,原油およびガスを採収するのに必要な各種の生産施設も,この油田区域に含まれる。一方,ガスだけが遊離して存在するのを常態とする地層をガス層といい,単数または複数のガス層およびガスを採取するのに関連した生産施設を含む区域がガス田gas fieldである。ガス層は乾性(ドライ)ガス層とガス・コンデンセート層に分けられる。…

※「ガス田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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