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キサントン xanthone

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世界大百科事典 第2版の解説

キサントン【xanthone】

ジベンゾ‐γ‐ピロンに相当し,9‐キサンテノンともいう。白色針状晶で融点174℃,沸点350℃(730mmHg)。水に不溶だが,ベンゼンクロロホルムなどにはよく溶ける。キサントン自身は天然には存在しないが,ゲンチシンなどリンドウ科の植物にオキシ誘導体として,またマンゴーの果実などにヒドロキシ誘導体として含まれる。濃硫酸を加えると淡青色の蛍光を発する黄色溶液となる。サリチル酸フェニルの加熱またはサリチル酸無水酢酸の縮合によって合成される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

キサントン
きさんとん
xanthone

環内に酸素原子を含む複素環式化合物の一つ。ジベンゾ-γ(ガンマ)-ピロンともいう。
 この化合物自体は天然に存在しないが、誘導体はある種の植物(たとえばリンドウ科のスウェルチアマリン、ウルシ科のマンギフェリンなど)中に存在する。サリチル酸フェニルを280℃に加熱して環化させるとフェノールとともに得られる。無色の針状結晶。水には溶けないが、ベンゼンなどの有機溶媒には溶ける。硫酸に溶かすと黄色の溶液になり、青色の蛍光を発する。キサントン誘導体の天然色素としてはオイキサントンやゲンチシンなどがあり、前者は黄色染料ピウリの主成分として知られている。[廣田 穰]

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世界大百科事典内のキサントンの言及

【ハナイカリ(花碇)】より

…日本全土の日当りのよい草地に生育し,サハリン,千島列島,シベリア,カムチャツカ,中国からヨーロッパの東端まで広く分布する。植物体には,ゲンチアニンgentianineのほかにキサントンxanthone類(1‐ヒドロキシ‐2,3,4,5‐テトラメトキシキサントンほか)を含み,漢方では解熱・解毒剤とする。【豊国 秀夫】。…

【ハナイカリ(花碇)】より

…日本全土の日当りのよい草地に生育し,サハリン,千島列島,シベリア,カムチャツカ,中国からヨーロッパの東端まで広く分布する。植物体には,ゲンチアニンgentianineのほかにキサントンxanthone類(1‐ヒドロキシ‐2,3,4,5‐テトラメトキシキサントンほか)を含み,漢方では解熱・解毒剤とする。【豊国 秀夫】。…

【ピロン】より

…γ‐ピロンは,水,エチルアルコールに溶けやすい吸湿性結晶で,融点32℃,沸点119℃(35mmHg)。ベンゾ‐γ‐ピロンをクロモン,ジベンゾ‐γ‐ピロンをキサントンといい,いずれも重要な黄色植物色素の基体である。ピロン環には弱い芳香族性があり,アンモニアと反応してピリドンとなる。…

※「キサントン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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