キシュウミカン(紀州蜜柑)(読み)キシュウミカン

百科事典マイペディアの解説

キシュウミカン(紀州蜜柑)【キシュウミカン】

中国原産のミカン科の果樹。高木となり,花は白色。果実は12月に成熟し,だいだい色,扁球形で小さく,50g内外。果皮は薄くむきやすい。果肉は柔らかくて果汁多く,酸味は少ない。中に5〜6個の種子があるが品質はよい。江戸時代から一般に賞味されたが,ウンシュウミカンの栽培が盛んになるに従い,商品としては姿を消した。

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世界大百科事典 第2版の解説

キシュウミカン【キシュウミカン(紀州蜜柑) Citrus kinokuni Hort.ex Tanaka】

中国原産の橙色,小果のミカン科常緑広葉樹(イラスト,イラスト)。日本には室町時代からあり,江戸時代の主要品種。小果だが美味。小蜜柑,本蜜柑等異名が多い。中国から日本に伝わった年代は不明。紀州には1574年(天正2)に導入された。1634年(寛永11),江戸に初めて出荷され,紀州蜜柑として有名になる。ウンシュウミカン(温州蜜柑)が普及するまでは生食用の主要品種であった。現在もわずかに栽培されている。 葉は細長く小さい。

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世界大百科事典内のキシュウミカン(紀州蜜柑)の言及

【紀伊国】より

…旧国名。紀州。現在の和歌山県の全部と三重県の一部に当たる。
【古代】
 南海道に属する上国(《延喜式》)。本州の最南端,紀伊半島の西南部を占め,北は和泉・河内両国,東は大和・伊勢2国に境を接し,西は海をへだてて淡路・阿波・土佐3国に対し,南は大洋にのぞむ。東西約27里(100km),南北約30里(110km)。三方を海に囲まれ,長い海岸線を有するが,山がちで平地に乏しい。もと木国(きのくに)と表記したが,和銅年間に好字二字をあてて紀伊国と改めた。…

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