キールン(基隆)(読み)キールン

百科事典マイペディア 「キールン(基隆)」の意味・わかりやすい解説

キールン(基隆)【キールン】

台湾北端の貿易港湾都市。旧名チールン(鶏籠)。17世紀初めスペインの築港により開拓が進み,オランダ支配を経て清朝に至り,福建広東からの移民を得て発展。天津条約により1861年開港。日本統治期に近代的港湾施設を整備,対外貿易の拠点港,台湾縦貫鉄道の起点として,バナナ,茶,米,パイナップル,樟脳(しょうのう),木材などを大量に輸出した。戦後も発展を続け,キールン港は台湾で二番目の貨物取扱量を誇る物流の拠点となっている。港口の和平島付近は漁獲が多く,全島の3分の2が水揚げされる。人口37万4914人(2013)。

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