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ギラン・バレー症候群 ぎらんばれーしょうこうぐん Guillain-Barré syndrome

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知恵蔵2015の解説

ギラン・バレー症候群

筋肉を動かす運動神経の障害により急性の運動麻痺(まひ)を起こし、手足に力が入らなくなる病気。約7割が風邪などの呼吸器感染、または下痢などの消化器感染のあと1~2週間で発症しており、これらの病原体に対する抗体が自己の末梢(まっしょう)神経を攻撃することにより起こる自己免疫疾患と考えられている。また、ごくまれではあるが、インフルエンザワクチンやインターフェロン製剤、抗がん剤などの薬剤が原因で発症することもある。
年間で人口10万人に1~2人がかかるとされている難病で、国が難病対策の対象として指定する特定疾患130疾患のうちの1つ。ただし、医療費助成対象の45疾患には含まれていない(2009年8月1日現在)。
手足に力が入らないという症状以外に、手足のしびれを訴えることも多い。その他、顔面の筋肉や眼球を動かす筋肉の麻痺、ろれつが回らない、食事が飲み込みにくいなどの症状がみられることもある。症状のピークには、自律神経が障害されたり、呼吸筋が麻痺し、呼吸困難に陥ることもある。発症から1カ月以内にピークとなり、その後は徐々に回復し半年から1年でほぼ完治するとされているが、約2割で何らかの後遺症が残り、死亡例も約5%の割合で報告されている。免疫グロブリン静注療法、血液浄化療法等による入院治療がとられる他、ピーク時には、人工呼吸器が必要になる場合もある。また、回復期にはリハビリテーション行われる
09年8月に亡くなった女優の大原麗子さんが、長年、ギラン・バレー症候群を患い闘病生活を送っていたことが報道された他、女優の釈由美子さん、俳優の力也(安岡)さん、一説によると劇画の主人公であるゴルゴ13(デューク東郷)も同疾患を患っていたとされている。

(小林千佳子 フリーライター / 2009年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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