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クサグモ Agelena limbata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クサグモ
Agelena limbata

クモ綱クモ目タナグモ科。体長 1.5cm。背甲は黄褐色で,左右に褐色の縦帯がある。長短の毛でおおわれた腹部は紡錘形,灰褐色で,黒褐色の短い2縦帯に続いて八字形の白色斑が数対ある。平地から山地にかけて生垣の間や樹間に漏斗状住居をもつ棚網を張る。8月頃多面体の卵嚢をつくる。孵化した幼生は卵嚢内で越冬する。北海道,本州,四国,九州各地に普通にみられる。近縁種のコクサグモ A.opulentaは,やや小型で,生垣や草の上に棚網を張る。卵嚢は円盤状。 (→タナグモ )

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百科事典マイペディアの解説

クサグモ

蛛形(ちゅけい)綱タナグモ科の1種。体長15mm。灰褐色地の背面には矢絣(やがすり)状の模様がある。生垣や草の間に,棚をつったような網(棚網)を張る。棚網の上部にはたくさんの糸が張り巡らされ,迷い込んだ昆虫は結局網の上に落ちて捕らえられる。夏〜秋に産卵し,卵は純白多角形の卵嚢で包まれる。日本全土に分布。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クサグモ
くさぐも / 草蜘蛛
grass spider
[学]Agelena limbata

節足動物門クモ形綱真正クモ目タナグモ科に属する陸生動物。別名ノジタナグモ。体長15~17ミリメートル、黄褐色で、幅広い褐色の縦条(すじ)がある毛深いクモ。日本各地に分布し、平地から山地にかけて、低木や生け垣の間に漏斗(ろうと)状住居をもった棚網を張る。網に虫がかかると、クモはその周りを回って糸をかける。敵が近づくと漏斗の中に逃げ込み、下へ抜け降りる。8月ごろ多面体の卵嚢(らんのう)をつくり、8月末から9月にかえった子グモは卵嚢の中で越冬し翌春外に出る。子グモはダニのように赤い。クサグモに似た小形のコクサグモは8月末から9月に成熟。日本の北部や高地には北方系のイナズマクサグモがみられる。[八木沼健夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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