クヌギ(櫟)(読み)クヌギ(英語表記)Quercus acutissima

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クヌギ(櫟)」の意味・わかりやすい解説

クヌギ(櫟)
クヌギ
Quercus acutissima

椚とも書く。ブナ科の落葉高木。日本,朝鮮半島,中国に分布する。山野に自生するが,昔は薪炭材として植林された。コナラとともに日本各地の2次林の代表的な樹種である。葉は長楕円形で長さ 12~15cm,鋸歯があり,成葉は無毛でなめらか,クリの葉によく似ている。花は早春葉の伸びるのとともに開花する。雄花は長さ4~6cmの黄色の穂として垂れ下がり,雌花は小さくて枝先につく。果実殻斗 (かくと) をなす。その形は平らな球形で細い鱗片に密におおわれ,濃黄褐色を呈する。

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