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クロモン chromone

世界大百科事典 第2版の解説

クロモン【chromone】

ベンゼン環とγ‐ピロン環が縮合した構造をもつ化合物。4H‐1‐ベンゾピラン‐4‐オン,ベンゾ‐γ‐ピロン,あるいは単にベンゾピロンともいう。融点59℃(昇華)の無色針状結晶。塩酸や硫酸とオキソニウム塩をつくる。塩酸塩の融点は101~102℃。黄色植物色素の基体であるフラボンフラボノールなどはクロモンの誘導体である。【竹内 敬人】

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クロモン
くろもん
chromone

酸素複素環式化合物の一種。ベンゼン環とピラン環が縮合した構造のケトンであるので、ベンゾ-4-ピロンともいう。香料であるクマリンの異性体である。無色の結晶で、エタノール(エチルアルコール)、エーテル、ベンゼンなどの有機溶媒に溶ける。弱い塩基性をもっていて塩酸と反応して塩を生成する。これは陽イオンになるとピロン環が芳香族性をもち安定化するからである。植物色素として知られているフラボンやイソフラボンは、いずれもクロモンのフェニル置換誘導体である()。[廣田 穰]

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世界大百科事典内のクロモンの言及

【ピロン】より

…γ‐ピロンは,水,エチルアルコールに溶けやすい吸湿性結晶で,融点32℃,沸点119℃(35mmHg)。ベンゾ‐γ‐ピロンをクロモン,ジベンゾ‐γ‐ピロンをキサントンといい,いずれも重要な黄色植物色素の基体である。ピロン環には弱い芳香族性があり,アンモニアと反応してピリドンとなる。…

※「クロモン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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